個性、品質、国際的な競争力など、国産車の実力が一気にレベルアップした平成初期から中期にかけて登場した名車を振り返る期間限定の連載。今回は1999年、平成11年に登場した S15 シルビアにスポットを当ててみましょう。

7代目となる S15 シルビアは1999年1月に登場しました。S15 シルビアが登場した頃は、国産スポーツカー&スポーティカーに勢いがあった時代。98年以降、トヨタ・アルテッツァ、ホンダ・S2000、スバル・レガシィ(BE型)といったクルマが相次いで登場しており、そんな中においてS15 シルビアも大きな注目を集めました。

S15 シルビアで話題となったのがボディのダウンサイジングです。先代の S14 よりも全長は75mm、全幅は35mmそれぞれ短縮され、 S15 は 5ナンバーサイズとなりました。さらに S13、S14 の頃とはグレード構成も変更され、基本グレードはNA の「spec.S」、ターボの「spec.R」の2種類となっています。

画像: 「spec.R」に搭載された SR20DET は最高出力250ps/6400rpm、最大トルク28.0kgm/4800rpmを発生。

「spec.R」に搭載された SR20DET は最高出力250ps/6400rpm、最大トルク28.0kgm/4800rpmを発生。

エンジンは S13 の頃から使われている SR系に改良を加えたモノが採用されました。排気量は2L のみで、SR20DE型(NA)は 5速MT車で 165ps、4速AT車で 160ps、一方ターボの SR20DET型は 6速MT車が 250ps、4速AT車が 225psという最高出力でした。

さらにもうひとつ、S15 シルビアで印象的だったモデルが 2000年にデビューした電動メタルトップを備えた「ヴァリエッタ」です。実はこのクルマは、国産市販車初のオープン時に B&C ピラーが残らない電動メタルトップのフルオープンカーでした。ヴァリエッタにはターボは設定されず、NAのみでした。

ボディは機動力の面で有利な 5ナンバーサイズ、FR、MTまたは ATを設定し、ターボ/NAの選択が可能と、ハードに走りたい人だけでなく、スペシャリティカーが欲しい人のニーズも満たすオープンモデルまで用意・・・、とラインアップはとても充実していました。しかし、この頃はスポーツワゴンやミニバンの人気が高まり、スポーツカーの人気は右肩下がりになりつつありました。販売は振るわず、日産が経営危機の最中にあったことなども影響し、デビューから約3年半後の 2002年8月に S15 シルビアは生産を終了しています。これと同時に 1965年から始まったシルビアの歴史にも幕が降ろされたのです。

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