この5月に発表された新ゴリラ「CN-G1100VD」は、ポータブルナビとしてさらに基本性能を磨いてきた。どこが進化したのか。まずはその機能を見てみよう。
カーナビLabo 新製品 Gorillaレポート
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ポイント1:「Gロケーション」
進化の最大のポイントは、高精度の新測位システム「Gロケーション」の搭載だ。
では、この「Gロケーション」とは何だろう?
これまではメインCPUが衛星からの信号とカーナビ内蔵の、クルマの動きを検知するGジャイロからの情報を解析、自車位置を測位していたが、CN-G1100VDではメインのCPUに加えて、Gジャイロの情報を前もって処理する「新CPU」を追加した。
また、新アルゴリズムにより、最適化されたGジャイロの情報や衛星からの情報をハイブリッドに演算できるようになり、高架の高速道路と一般道が併走する場所や、複雑に交差するジャンクションなどでも、スマホのアプリでは難しい、より正確な自車位置特定が可能となった。
オプションで用意される「OBD2アダプター」を装着すれば、車速や移動距離の情報の取得で、衛星の受信が困難な長大トンネル内でも正確な測位を実現する。
ポイント2:渋滞回避
また、渋滞の表示だけでなく、カーナビの機能でニーズが高い「渋滞回避」にも、しっかり対応した。ポータブルナビとしては、このゴリラだけの機能だ。
従来のVICSの伝送容量を約2倍とした「VICS WIDE」の渋滞/規制情報を活用して、より速く、快適なルートを自動的に案内する「スイテルート案内」に対応している。交通状況が変われば自動的に再探索、新旧ルートを比較して選ぶことできる。
また、「リアルタイムプローブ情報(走行中のタクシーなどから収集する位置と時刻のデータ)」と「統計プローブ情報(過去の渋滞情報)」を取得し、より精度の高い情報を元に早く快適なルートも案内してくれる。(リアルタイムプローブ情報、統計プローブ情報の提供は、2017年は東京都のみ。順次全国に拡大予定)。
ポイント3:地図更新無料
さらに2020年9月まで、年6回行われる「道路マップ無料更新」も、うれしいサービスだ。
首都圏の高速道路を例にとっても、これから2020年までに新東名高速(一部区間)、東京外環道(千葉県内区間)、圏央道(神奈川県内区間)など、数多くの区間が新規開通する見込みとなっている。購入から時間が経っても安心して使い続けられることは、大きな安心につながるだろう。
豊富なラインアップ
2017年モデルの新ゴリラは3モデルを用意している。今回機能紹介しているCN-G1100VDのほか、大画面7インチモデルで2017年度版最新地図を収録しているCN-G710D、5インチモデルのCN-G510Dの3機種。それぞれ新測位システム「Gロケーション」を搭載している。