熟成期を迎えてもボルボの最量販車として高い人気を誇るXC60が2世代目となった。新型はデザインや安全・運転支援装備、動力性能など全方位で進化している。(前編)
文:石川芳雄/写真:Volvo Cars

ボルボの新型XC60のすべてが最先端レベルにアップデート

S60/V60に先駆け、2008年に初代が発表されたボルボ初のミドルサイズSUV、XC60は、そのスポーティなルックスと軽快な走りが人気を呼び、今や同社の世界販売の30%を占める中核車種となっている。

3月のジュネーブショーで実車が公開され、今回スペインはバルセロナ界隈で国際試乗会が行われたのは、その人気を確実に引き継ぐ使命を帯びた2世代目XC60。すでに全ラインナップが整った90シリーズに続き、新開発の大型プラットフォーム=SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)を採用する最初の60シリーズでもある。

画像: トールハンマーをアイコンに使ったヘッドライトこそXC90と同じだが、このXC60はさらに精悍さが増したデザインとなった。

トールハンマーをアイコンに使ったヘッドライトこそXC90と同じだが、このXC60はさらに精悍さが増したデザインとなった。

先代モデルに対し全長/全幅はわずかながら拡大しつつ、全高を低められたボディは、最新のボルボデザインの中にありながら、その端緒となったXC90とは少しテイストを変えて、軽快でスポーティなイメージを強めている。手法として上げられるのはフロントコーナーの絞り込みや、軽く弧を描いたルーフラインとそれに繋がる前傾の強いリアウインドウ、キックアップしたサイドウインドウグラフィック、ドア下部の深い抉り込みなど。LEDヘッドライトのT型モチーフがグリルにタッチするまで延長されたことも精悍さを増しているポイントと言えよう。

一方インテリアは、スタート&ストップノブが右回転オンリーになったり、流木をイメージした木目トリムを採用するなど小さな変更はあるものの、縦長のエアコンダクトなど基本デザインは先に上陸したS90/V90シリーズとよく似た雰囲気だ。全体にアップライトなシートポジションになっているため後席空間も十分に広い。ラゲッジルームはアンダーフロアボックスを含め、5人乗車状態で505Lと十分な容量を確保する。

新型XC60はすべてAWDで、D4/T5からプラグインハイブリッドのT8までパワーユニットが用意されるが、今回試せたのは、ターボとスーパーチャージャーのツインチャージで320ps/400Nmを発生させるガソリンエンジンのT6と、パワーパルスと呼ばれる蓄圧機構付きディーゼルターボで235ps、/480NmのD5だった。
(後編へ続く)

ボルボ XC60 T6 AWD 主要諸元(EU準拠)

●サイズ:全長4688×全幅1902×全高1658mm ●ホイールベース:2865mm ●車両重量:1814kg ●エンジン:直列4気筒 DOHC・1969cc ●エンジン最高出力:235kW(320ps)/5700rpm ●最大トルク:400Nm/2200-5400rpm ●駆動方式:4WD ●トランスミッション:8速AT

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