世界で“70年”を祝うイベント開催
ニューイヤーレセプションでポルシェAGのオリバー・ブルーメ社長は「70年前のフェリー・ポルシェのビジョンは、今なおこのブランドの特徴になっている価値観をすべて備えていました」と語った。
さらに「伝統や価値観抜きに、ポルシェが現在の地位を築くことはできなかったでしょう。私たちはフェリー・ポルシェが設定した厳格な技術水準を今度も守り抜きます」という。
ポルシェはすでに“ミッションE”というスポーツカーの未来を提案している。この4ドアスポーツカーはシステム最高出力600ps以上、航続距離は500kmを超え、0→100km/h加速は3.5秒以内で、しかも電池80%までの充電時間はわずか15分しかかからないというから驚く。
この超革新的なモデル、“ミッションE”の開発は70年にわたって築かれたポルシェの自らを律する企業哲学があればこそ進められるものである。それについてブルーメ社長は「ポルシェはポルシェであり続けます。エクスクルーシブでスポーティなモビリティのためのリーディングブランドであり続けます」と強調した。
さて、この記念すべき年、ポルシェは世界中で様々なイベントを開催する。2月3日には米ロサンゼルスのピーターソン自動車博物館で「ポルシェエフェクト」を開催、3月20〜31日には独ベルリンでの“DRIVE.フォルクスワーゲングループフォーラム”において「ポルシェスポーツカーの70周年」展示会が行われる。
そしてポルシェミュージアムでは6月9日に特別展を開催、7月12〜15日には英グッドウッドでの「フェスティバル・オブ・スピード」でも70周年を祝う。祝賀の締め括りは10月13日、独シュトゥットガルトのポルシェアリーナにおける「サウンド・ナイト」となる。
ポルシェは70年をひと区切りとして、今後どのような商品展開を見せるのか。“ミッションE”に続いて、どのような未来のスポーツカー像を提案してくるのか。今後のポルシェの動向には興味が尽きない。