トヨペット・コロナってどんなクルマ?
トヨタの小型車に11代44年にわたり名づけられた、日本を代表する歴史のある車名のひとつが「コロナ」だ。
初代コロナは1957年に発売。当時、日産のダットサン110系/210系が流行、その対策として、急こしらえで開発した初代コロナを投入したが、1959年に初代ダットサン・ブルーバードが発売されこれが大ヒット。初代コロナの販売が落ちたことから、約2年半という短いスパンで今回紹介する2代目トヨペット・コロナが誕生した。
打倒ダットサン・ブルーバードを目指して開発された本格的小型乗用車である2代目は、その洗練されたエクステリアデザインもあり人気を博したが、ダットサン・ブルーバードの牙城は高く、今では考えられないことだがトヨタは乗用車メーカーとして国内2位の座にとどまることになっていた。
1961年3月には1453ccのエンジンを搭載した「コロナ1500」を追加。また同年10月には一般ユーザー向け「1500デラックス」グレードを追加。翌1962年にはテレビCMを放映したが、この「コロナ1500デラックス」のCMが、「日本初のカラーCM」と言われている。
1964年には3代目にフルモデルチェンジ。以降1996年登場の11代目「コロナプレミオ」までコロナ名は続くが、2001年発売の後継モデル「プレミオ」が登場したのにともない、歴史ある車名は消えた。
トヨペット・コロナ諸元
全長×全幅×全高=3990×1490×1440mm
ホイールベース=2400mm
車両重量=940kg
乗車定員=5名
エンジン=直4OHV・997cc
最高出力=45ps 最大トルク=7.0kgm
車両価格=64万3000円
1960年には何があった?
ニュース
●カラーテレビの本放送開始
●ダッコちゃん流行
●クレジットカード登場
ヒット曲
●ズンドコ節 小林旭
●哀愁波止場 美空ひばり
●あれが岬の灯だ 橋幸夫