4月7-8日に岡山国際サーキットで幕開けとなったスーパーGT選手権で、GT500クラスのKEIHIN NSX-GTがポール・トゥ・ウィンを達成。GT300クラスではUPGARAGE 86 MCがチーム初優勝を飾った。

NSX GO AHEAD

画像1: NSX GO AHEAD

岡山ラウンドは300km、周回数は82周で争われる。スタートではポールポジションの17号車KEIHIN NSX-GTが先頭をキープするが、予選2番手の8号車ARTA NSX-GTが順位を落とす。後方グリッドからスタートの24号車フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rと23号車MOTUL AUTECH GT-Rが一気に順位を上げ17号車を追うが、これは後にジャンプスタートとの判定が下されドライブスルーペナルティ、再び後方へと下がる。

画像2: NSX GO AHEAD

トップを快走する17号車KEIHIN NSX-GTだが、その背後にここ岡山で2連勝中の1号車KeePer TOM'S LC500が迫る。レース前半は2台によるテール・トゥ・ノーズ、そしてサイド・バイ・サイドの展開。そして38周目に1号車LC500が17号車NSX-GTの前に立つと、17号車はこの後40週目にピットイン、素早いピット作業で再びコースへ戻る。

TIRE MANAGEMENT

画像1: TIRE MANAGEMENT

17号車の2周前にピットインした100号車RAYBRIG NSX-GTは、J・バトンがタイヤの消耗を抑える走行でタイヤ無交換作戦を決行。これにより大幅にポジションをアップ、後半スティントを山本尚貴に託す。一方、45周目にピット作業を行なったトップの1号車KeePer TOM'S LC500は、早目のピットインを選択した100号車、17号車に先行を許してしまう。

画像2: TIRE MANAGEMENT

17号車がピットアウトするとすでに100号車が目の前に。フレッシュタイヤの17号車塚越広大、タイヤ無交換の100号車山本尚貴。昨シーズンも見られた2人のホンダのエース対決はサイド・バイ・サイドで一旦は17号車KEIHIN NSX-GTが前へ。しかしその後も勝利を諦めない100号車RAYBRIG NSX-GTが離されずにピタリとマーク。

REVENGE

画像1: REVENGE

ときおり背後に迫るもタイヤカス等に苦しめられた100号車の追撃を振り切り、17号車KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が7年ぶりの勝利をポール・トゥ・フィニッシュで飾った。これまで幾度となく不運としか言いようのないトラブルに襲われてきたKEIHIN REAL RACINGにとって「厄明け」の勝利となった。3位には1号車KeePer TOM'S LC500が、4位には6号車WAKO'S 4CR LC500が入賞。

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上位争いに食い込めなかったニッサン勢は、3台のGT-Rがポジションを入れ替えながらの走行。5-7位を23号車、24号車、そして3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの順でフィニッシュ。

YELLOW & PINK

画像: YELLOW & PINK

GT300クラスではタイヤ無交換作戦の86 MC同士がドッグファイト。これを制したのは18号車No.18 UPGARAGE 86 MC(中山友貴/小林崇志)、25号車HOPPY 86 MCを逆転してチーム創設後の初勝利を挙げた。2位には20番手スタートから驚異的な追い上げを見せ25号車をかわした7号車D'station Porscheが入った。

(PHOTO:井上雅行)

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