ホンダとGMは、2020年頃の実用化に向けた次世代型水素燃料電池システムの量産を行う合弁会社の設立を発表した。この会社が生産する燃料電池システムは、ホンダとGMが今後発売する燃料電池車に搭載される。新会社の名称はFuel Cell System Manufacturing,LLCで、ミシガン州デトロイトの南に位置するブラウンズタウンにあるGMの既存のバッテリーパック生産工場内に設置される。生産開始は2020年頃を予定する。

ホンダとGMは2013年7月に次世代燃料電池の開発に関して提携することを発表。以後、協業を進め開発チームも統合されている。ホンダの神子柴専務執行役員は「過去3年間、ホンダとGMはそれぞれ専門領域におけるノウハウを提供してきた。今回両社が将来の燃料電池車で、お客様に新しい価値を創造することを可能にする、燃料電池システムを共同で量産する段階に至りました」とコメントした。

画像: 2013年7月、ホンダとGMは次世代燃料電池システムの共同開発に合意している。

2013年7月、ホンダとGMは次世代燃料電池システムの共同開発に合意している。

FCEVはわずか3分ほどで水素タンクに水素を充填することができ、且つ航続距離は400マイルまで可能。さらに、このパワートレイン技術は小型車から中型車、大型車といったさまざまなタイプの車種への搭載が可能となる。2020年以降、両社から新型FCEVが矢継ぎ早に投入されるかも知れない。

画像: ホンダは2015年からクラリティ フューエルセルをリース販売。一回の水素充填で750kmの走行が可能だが、2020年頃に投入される新型FCEVはさらなる航続距離を実現するだろう。

ホンダは2015年からクラリティ フューエルセルをリース販売。一回の水素充填で750kmの走行が可能だが、2020年頃に投入される新型FCEVはさらなる航続距離を実現するだろう。

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