2013年の東京モーターショーに参考出品された、トヨタ JPN TAXI コンセプト。トヨタでは2017年度内に発売を予定しており、その概要が公開されている。
市販予定モデルも、参考出品車と同じ、ひと目でタクシーとわかる独創的で親しみのあるデザインだ。
全長4400×全幅1695×全高1740mm。ホイールベースは2750mm。車重は1410kgとアナウンスされている。
ボディカラーは黒に見えるが、「深藍(こいあい)」という濃い藍色で、格式が求められる上級ニーズに対応しながら黒ほど威圧的でない親しみやすさを感じさせる。
実際、リアシートの床は低くフラットで、おとな3人が問題なく座れる。また座面はチップアップするので、車椅子のまま乗り込める。しかも、隣りに介助の人が普通に座ることが可能だ。
カーゴスペースも大型のスーツケースが2個積めるほどの広さがある。
パワートレーンは(まだ開発中だが)、54kW(74ps)/111Nm(11.3kgm)を発生する1.5L DOHCのLPGエンジンと45kW(61ps)/169Nm(17.2kgm)を発生するモーターを組み合わせた新開発のハイブリッド。
ミッションは電気式無段変速機で、前輪を駆動する。JC08モード燃費は、開発目標値で17.8km/Lを目指している。
東京オリンピックが開催される2020年には、都内のタクシーの大半はこのトヨタ次世代タクシーと、ニッサンのNV200タクシーが主流になっているだろう。
となると、ニッポンの道からはセダンがますます減っていくことになるのだろうか。セダン好きとしては、ちょっとさびしい話なのだが…。