バブル景気真っ盛りの1991年に登場したホンダの軽オープンスポーツ、ビート。そしてその流れを組んだスポーツカーが現代に蘇ったのがS660。ビートとS660、同じホンダDNAを持つわけだが、そこは発売時期が四半世紀の差のある2台。第2回はディメンジョンとインテリアを比べてみた。
画像: ビートとS660。ビートのナンバープレートは画像処理しています。

ビートとS660。ビートのナンバープレートは画像処理しています。

ホンダ・S660の寸法

まずは、S660から見ていこう。

S660は、現行の軽自動車枠を、高さ以外はフルに使っているのが特徴。なのでビートの旧軽自動車枠よりも大きなディメンジョンとなっている。

S660のスリーサイズは3395×1475×1180mm。
ホイールベースは2285mm、トレッドは前1300mm/後1275mmだ。

画像: 全幅が1475mmという部分がビートとの大きな違い。

全幅が1475mmという部分がビートとの大きな違い。

画像: 全長は3395mmと、現行軽自動車枠の3400mmというものを活かしている。

全長は3395mmと、現行軽自動車枠の3400mmというものを活かしている。

ホンダ・ビートの寸法

ホンダのビートが発売されたのは、1991年。その前年、1990年1月に軽自動車の規格が改定され、長さ3.3m、幅1.4m、高さ2m、そして排気量660cc未満と定められた。現行の軽自動車が長さ3.4m、幅1.48m、高さ2m(排気量は同じ660cc未満)となるため、当時の軽自動車枠のほうが小さい。

ビートのスリーサイズは、3295×1395×1175mm。
S660よりも100mm短く、80mm幅が狭く、5mm低い。

ホイールベースは2280mm、トレッドは前後とも1210mmだ。

画像: ビートの全幅は1395mm。S660に比べると、ドアの厚さが薄めだ。

ビートの全幅は1395mm。S660に比べると、ドアの厚さが薄めだ。

画像: 全長は3295mmと、S660に比べて100mm短い。

全長は3295mmと、S660に比べて100mm短い。

画像: リアデザイン。丸みを帯びたデザインで、S660とは違う雰囲気を持つ。

リアデザイン。丸みを帯びたデザインで、S660とは違う雰囲気を持つ。

どちらがゆったりしている?

まあ、どちらもゆったりはしていない。。

ビートの客室内寸法は、長さ915mm、幅1215mm、高さ1015mm。
S660の客室内寸法は、長さ895mm、幅1215mm、高さ1020mmとほとんど変わらない。

データだけではなく、座った感覚でもほとんど同じ。助手席との近さも同様だ。

画像: S660のインテリア。バケットタイプで、横のサポート性が高い。

S660のインテリア。バケットタイプで、横のサポート性が高い。

画像: ビートのインテリア。シートはゼブラ模様だが、このクルマはオリジナルのシートカバーを装着。

ビートのインテリア。シートはゼブラ模様だが、このクルマはオリジナルのシートカバーを装着。

ただし、2名乗車でドライブに行く・・・ということを考えると、ビートの方が使い勝手が良い。
というのも、S660には荷室スペースが皆無なのだ。とくにソフトトップを外してしまうと、助手席の足下以外荷物を置くスペースがない。

一方、ビートは、小さいながらもトランクスペースがある。その他、ソフトトップを上げている場合(オープンにしていないとき)には、幌を収納する場所に荷物が置けるというメリットもある。

画像: ビートには、小さいながらトランクスペースを持つ。

ビートには、小さいながらトランクスペースを持つ。

画像: S660のフロントフード内にあるスペースは、ロールトップを外して入れるとほかには何も入らなくなる。

S660のフロントフード内にあるスペースは、ロールトップを外して入れるとほかには何も入らなくなる。

画像: ビートのフロントには、スペアタイヤが入っている。ホイールの部分を小物入れとして有効活用するオプションツールもあった。

ビートのフロントには、スペアタイヤが入っている。ホイールの部分を小物入れとして有効活用するオプションツールもあった。

また、ビートは純正オプションでリア・トランクスペースの上に設置するキャリアを用意していた。たとえば防水のバッグをここにくくりつければ、1〜2泊程度の小旅行にも行くことができた。

S660もモデューロがキャリアを発表したことがありましたが、商品として今販売しているんでしょうか? ちょっとわかりません。

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