直列6気筒エンジンを搭載する高級スペシャリティ路線のGTモデルとして登場したのが、この初代セリカXXだ。このセリカXX、北米では「スープラ」の名前で大ヒット。「セリカXX」名はのちに2代目で終了、後は日本でもスープラとして販売されていく。
画像: 当時のカタログより。トヨタ車おなじみのリフトバックスタイル。

当時のカタログより。トヨタ車おなじみのリフトバックスタイル。

セリカXXってどんなクルマ?

1978年4月13日に発表/発売。

北米市場では「スープラ」、日本名が「セリカXX(ダブルエックス)」だった。

アメリカで人気の高かったフェアレディZに対抗するために開発された、本格的なグランドツーリングカー。

ベースとなったセリカリフトバック2000STに比べ、全長で270mm拡大。直列6気筒エンジンを搭載するためにフロントボディを210mm延長、ロングノーズとなり、全幅も15mm拡大した。

トヨタとしてははじめて4速ATを搭載するなど、意欲的なモデルと言える。アメリカンな高級感は日本でも人気を博し、「高級スペシャリティ」路線は1981年に登場する初代ソアラに引き継がれていく。

1981年登場の2代目セリカXXは、リトラクタブルヘッドライトを搭載したスポーティなモデルに生まれ変わった。その2代目は1986年にフルモデルチェンジ、輸出車名と同じ「スープラ」となって、セリカXXの名前は消えた。

画像: 最上級グレード「G」にオプション設定された本革シート。英国コノリー社製「VAUMOL」の本皮革はロールスロイスやアストンマーティンなど、当時の高級車に使用されたものと同じ。

最上級グレード「G」にオプション設定された本革シート。英国コノリー社製「VAUMOL」の本皮革はロールスロイスやアストンマーティンなど、当時の高級車に使用されたものと同じ。

画像: チルトステアリングなど、当時としては珍しい5つの調整ポイントを持っていた。ドライバー優先の思想だった。

チルトステアリングなど、当時としては珍しい5つの調整ポイントを持っていた。ドライバー優先の思想だった。

車両価格(東京)

セリカXX 2000 
 L 5速MT:146万6000円 4速AT:153万3000円
 S 5速MT:157万6000円 4速AT:164万3000円
 G 5速MT:169万6000円 4速AT:176万3000円
セリカXX 2600
 S 5速MT:171万8000円 4速AT:178万3000円
 G 5速MT:183万9000円 4速AT:190万9000円

初代セリカXXの主要諸元(2600G)

全長×全幅×全高:4600×1650×1310mm
ホイールベース:2630mm
乗車定員:5名
車両重量:1180kg
エンジン:4M-EU 直6OHC 2563cc
最高出力:140ps 最大トルク:21.5kgm
トランスミッション:5速MT
燃費:16.0km/L

画像: こうしたリフトバックスタイルは当時の流行だった。

こうしたリフトバックスタイルは当時の流行だった。

1978年【昭和53年】には何があった?

ニュース
○新東京国際空港開港
○日中平和友好条約調印
○スライム流行 ○インベーダーゲーム流行
○使い捨てカイロ ホカロン(ロッテ)


ヒット曲
○UFO ピンク・レディ
○サウスポー ピンク・レディ
○モンスター ピンク・レディ
○君のひとみは10000ボルト 堀内孝雄
○微笑がえし キャンディーズ

画像: 1978年【昭和53年】には何があった?
画像: 谷田部でのテストの写真。

谷田部でのテストの写真。

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