ランエボって?
初代ランサーGSRエボリューションが発売されたのは1992年9月。これはWRC参戦を照準に、ホモロゲーション取得のために開発されたモデルだったが、発売開始わずか3日間で当初目標台数の2500台を完売、さらに追加発売された2500台も完売した。
三菱は1003年からこのランサーエボリューションのグループA仕様車でWRCにワークス参戦、RACラリー総合2位、アクロポリスラリー総合3位、モンテカルロラリー総合4位と上位入賞を果たした。
限定5000台の通称「エボⅡ」
1993年12月22日に発表、1994年1月17日より発売された「ランサーGSRエボリューションⅡ」は、そんな初代ランエボ実戦経験をフィードバックして開発された2代目モデル。
超大型インタークーラーと空冷式オイルクーラーを装備した2Lターボエンジンを搭載、マフラー排圧低減、過給圧アップ、バルブリフト量アップなど改良を行い、最高出力は先代より10psアップの260ps/6000rpmとした。
またタイヤサイズを195/55R15から205/60R15にワイド化。またWRC参戦車両と同じデザインのOZ社製アルミホイールを装着した。さらにホイールベース(+10mm)、トレッド(前+15mm/後+10mm)とそれぞれ拡大、操縦安定性を向上させていた。
このモデルをベースにしたラリー車は1994年〜1995年までWRCグループAの5戦に参戦、1995年第2戦スウェディッシュラリーにおいてランエボシリーズとして初めての優勝を飾った。
ランエボⅡの車両価格(当時)
ランサーGSRエボリューションⅡ(5速MT) 289万8000円
ランサーRSエボリューションⅡ(5速MT)230万8000円
※東京/大阪/名古屋/岡山の価格。
※RSレボリューションⅡはモータースポーツ競技用ベース車両。