センターピラーレスの観音開きドアを採用して後席へのアクセスも良く、デザインも力強いSUVだったエレメントは、米国・オハイオ州にあるホンダ工場で生産され日本に輸入されたモデルだった。当時はあまり人気がなく、日本での販売は2年あまりにとどまったが、その希少性から中古車市場ではいまも根強い人気を誇っている。
エレメントってどんなクルマ?
エレメントはホンダのSUV。2003年4月16日に発表、同18日からホンダベルノ店から発売。
2001年のデトロイト国際モーターショーで、コンセプトカー「モデルX」として登場。アメリカで「ジェネレーションY」と呼ばれる20代前半の世代のライフスタイルに響くクルマを目指して開発された。
開発は、北米の研究開発拠点であるホンダR&Dアメリカ。開発チームのほとんどは若いアメリカ人スタッフで構成され、企画から開発、そして生産はオハイオ州にあるイーストリバティ工場で行われる、「逆輸入車」だった。
特徴は、観音開きのドアによるセンターピラーレスボディ。アメリカの若者にとって自由な生き方を象徴する憧れの対象「ライフガードステーション」をデザインのモチーフとした。
北米では、2011年まで販売が続いた、ロングセラー商品となったが、日本においては人気を得られず、販売期間は2年間にとどまった。日本では2.4Lガソリンエンジン+4速AT、4WDの組み合わせのみのモノグレードだった。
車両価格(当時)
エレメント 259万円
2003年(平成15年)には何があった?
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