マラネッロの跳ね馬、その伝統をたどればフロントエンジン フェラーリの長い歴史がある。
最新モデルは、V型8気筒エンジンを搭載するFRモデルとしてデビューを飾った。(前編)
文:西川 淳/写真:フェラーリ・ジャパン

フェラーリのフル4シーターFRの正統たる資質を持つ

FF(フェラーリ フォー)が2011年にデビューした時、フェラーリは「4シーター12気筒FRの後継ではなく、まったく新しいコンセプトに基づく久々のオールニューモデルだ」ときっぱり宣言した。

とはいえ、現実には612スカリエッティと代わってラインナップされたもの。4WDシステムを初めて備え、シューティングブレークデザインの新スタイルとしたが、実質的には60年代初頭の250GTに始まるフル4シーター12気筒の跳ね馬史に連なるモデル、という認識だった。

画像: フェラーリのフル4シーターFRの正統たる資質を持つ

FFはその後、GTC4ルッソ(以下ルッソ)へと進化を遂げる。FFのリスタイル&性能アップ版=ビッグマイナーチェンジモデルであり、豪華なGTカー兼スポーツカーとして、独自のポジションを築いている。平均購入年齢層は以前の12気筒モデルに比べ、10歳も若返ったという。

はたしてFF&ルッソは、まったく新しいフェラーリだったのか。そのことをGTC4ルッソT(以下ルッソT)という新型モデルで、まったく違う角度から答えてみせた。

ルッソTは、ルッソの派生グレードではなく、6番目のニューモデルである、と彼らは主張する。とはいえ、名前にTが加わっただけで、内外装もエンドマフラーと20インチ鍛造アルミホイールのデザインを除いてまったく同じなのだから、どう考えたって、派生モデルだろう。

確かに、12気筒自然吸気から8気筒ツインターボへと心臓部はまったく違う方式に換装され、革新的な4WDシステムではなく2WD、つまりはFRとした。前後重量配分も、ルッソがフロントヘビーであるのに対し、ルッソTはリアヘビーだ。とはいえ、まったく別のクルマであるとするのは、やっぱり強弁に過ぎるのではなかろうか?
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画像: フェラーリ GTC4 ルッソ T諸元表(EU準拠)

フェラーリ GTC4 ルッソ T諸元表(EU準拠)

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