住友ゴム本社ロビーにはサッカーのユニフォームが
東京・豊洲にある住友ゴム東京本社。入り口にはダンロップ/ファルケンブランドのタイヤが並んでいますが、その一角に、FCインゴルシュタット04のユニフォームが飾られています。
とくに欧州では、サッカー人気は依然として高いです。欧州のタイヤ市場でのことを考えれば、サッカーチームにスポンサードすることは非常に効果的なのでしょう。
なぜいま、「FALKEN」か?
住友ゴムの場合、2015年6月に合意がなされた、GOODYEARとのアライアンス解消の関係で、ヨーロッパ市場で「DUNLOP」のブランドが使えなくなりました(DUNLOPの欧州での商標はグッドイヤーに引き継がれる)。
ということで、今後住友ゴムは、欧州市場では「FALKEN」ブランド一本で勝負するしかないのですが、FALKENのブランド認知度を素早くアップさせるためにも、サッカーチームのスポンサードを行ったのでしょう。
このところの東京モーターショーや東京オートサロンに行った人は気づいたかもしれませんが、住友ゴムは「FALKEN」ブースを積極的に展開しています。またレッドブル・エアレースでは室屋義秀選手をサポートしています。
「FALKEN」って、かつてオーツタイヤのブランドだったんですが、2003年にオーツタイヤは住友ゴムに吸収合併。それから日本においては新商品も少なく、ちょっと“忘れ去られた”存在でした。
ですが、ヨーロッパで「DUNLOP」ブランドが使えなくなったいま、住友ゴムは、グローバルブランドとして「FALKEN」をより前面に出し、認知させなければなりません。重要なマーケットであるヨーロッパでは、とくにそうです。
このところ、懐かしい「FALKEN」ロゴをよく見るのは、じつはこういう理由があるんです。
エアレース・室屋選手のサポートも、FALKENブランド認知の一環ですね。