カーリースが高いのか安いのか気になる人は必見!クルマの購入に比べてカーリースは費用が高いと感じる人もいます。しかし購入とカーリースでは、支払っている費用の中身が異なります。ここでは実例を挙げて比較し、カーリース費用に関して詳しくお伝えします。
カーリースは「残価設定」という制度を用いるため、「購入より安くクルマを所有できる」という意見もあります。反して「月額利用料の支払額がローンより高い」「契約満了時に残価精算や追加精算が発生することもあるからカーリースは購入より高い」という意見もあります。
両者を比べるには、まずカーリースと購入では初期費用がまったく異なることや、ローンと比べると毎月の支払額の内容も違うことを理解しなければならないでしょう。
カーリースもマイカーローンも定額を毎月支払うだけですが、カーリースには所有してからの維持費が含まれます。つまり、所有後のクルマに関する諸費用を別途用意する必要がありません。
しかしマイカーローンは、税金や車検費用などの維持費を別途用意しなければならず、これらの違いを理解した上で比べなければ本当の比較になりません。
ここでは、カーリースと購入による費用の違いを実例で比較し、カーリース費用の仕組みについて詳しく解説します。
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カーリースは高いのか?それとも安いのか?
「サブスクリプション」の浸透もあり、カーリースはクルマを保有する手段として人気が上昇しています。しかし費用に関しては、安いと言う人もいれば高いと言う人もいます。意見が分かれる理由は、カーリースの本質が利用者にきちんと伝わっていないからです。その仕組みを理解すれば、高いのか安いのか答えが出るでしょう。
結論としては、少ない費用でクルマを持つには優秀なサービスと言えます。
カーリースの仕組みを知れば安さがわかる
カーリースは、まとまったお金を必要としません。しかもローンで購入するより、毎月の支払額を抑えることもできます。それはカーリースの月額利用料の計算方法に残価設定があるからです。
残価とは、あらかじめクルマを返却する時期の価値を設定し、契約時に車両本体価格からその分を差し引いた価格を車両本体価格として計算します。
つまり残価を差し引いた車両価格を利用月数で割って月数を算出するので、実際に購入するより安くリースできるメリットがあります。しかも長期間利用すれば割る月数も増えるので、さらに安い月額使用料で利用できます。
カーリースは維持費も利用料に含まれているからお得
クルマを所有するには、定期メンテナンスや車検そして税金などの維持費がかかります。クルマを持つ以上、リースでも購入でも維持費は平等に生じるものですが、カーリースは維持費をリース会社が負担してくれる場合が多いです。つまり、リース期間中に税金や車検費用などの出費がありません。
クルマを購入する場合は、維持費を捻出する必要があります。例えばマイカーローンを使用している場合、毎月の返済に加えて別途維持費を用意しなければなりません。
特に購入の場合は、メンテナンス費用が定額ではありません。利用する整備工場や商品によって金額は様々ですから、オーナーはその都度維持費の検討が必要です。
カーリースならメンテナンスパックなどが用意されており、それに加入するとフルメンテナンスされる場合も多くなります。つまり毎月定額を支払うだけで、クルマの整備費用が上下してもユーザーには全く影響が出ません。
カーリースが高いと言われている理由は残価設定と原状回復
カーリースは高いと言う人もいますが、それは残価設定と契約満了時の原状回復が大きなネックになっているからでしょう。
残価設定には、オープンエンド方式とクローズドエンド方式の2種類があります。大きな違いは、月額利用料と残価精算の有無です。
オープンエンド方式は、契約者に残価を公開して契約者が残価を決定できます。つまり、残価を高く設定して月額利用料を抑えることが可能です。しかし契約満了時にクルマの価値が下回ると、残価精算をする必要があります。
クローズドエンド方式は残価も契約満了時の査定額も公開しないため、毎月の支払額は少し高めになりますが、契約満了時の残価精算はありません。その理由は、カーリース会社が契約満了時に残価精算がないよう低めに設定するからです。
残価設定の選び方で、月額利用料や残価精算の有無が変わるので、カーリースは高いと感じる人もいます。
また、オープンエンド方式もクローズドエンド方式も残価を決めていますから、契約満了時に想定したクルマの状態を保持していることが条件です。仮に車体の傷を多く作ってしまった場合など、クルマ本来の使い方では見られない劣化などがあれば原状回復しなければなりません。
原状回復は、クルマの修理費用を実費で請求されるので、場合によってはかなり高額になることから、カーリースは高いと言われています。
カーリースと購入の支払総額シミュレーション
カーリースと購入で実際にどれだけ費用に差が出るのか、人気車両を例に挙げて、以下の5つのシミュレーションをしてみました。条件は以下のとおりに設定しています。
- 新車を購入して5年維持した場合と比較
- 3年落ちの中古車を購入して5年維持した場合と比較
- 人気軽自動車N-BOXで比較
- 人気コンパクトカーアクアで比較
- 人気SUVハリアーで比較
新車を購入して5年維持した場合と比較
新車乗り出し価格300万円のクルマを購入して5年維持した場合と、5年リースした場合の比較は以下のとおりです。
かかる費用 | カーリース | 購入 |
---|---|---|
車両取得時 | 0円 | 一括払いの場合300万円 |
維持 | 月額利用料の平均38,000円~ | 金利4%ローン55,250円 |
車検費用 | 維持費に含まれる | 10万円×2回=20万円 |
メンテナンス費用 | 維持費に含まれる | 5万円 |
5年間総支払額 | カーリースの平均総額273万6,000円~ | 一括払いの場合3,250,000円 ローンの場合3,978,025円 |
カーリースでは車両価格から残価分を差し引くため、維持費が含まれても車両価格より安くなります。しかし購入では車両価格を全て支払う必要があり、一括払いも車検費用などを含めるので、5年後の支払額はかなり高額になります。
クルマの利用方法によってメンテナンス費用も変わってくるので、カーリースと購入では費用に開きが出ることもあるでしょう。
3年落ちの中古車を購入して5年維持した場合と比較
新車価格500万円のクルマを3年落ちで乗り出し価格400万円で購入した場合と、500万円のクルマを乗り出し価格560万円でカーリースした場合の比較は以下のとおりです。
かかる費用 | カーリース560万円の新車 | 購入400万円の中古車 |
---|---|---|
車両取得時 | 0円 | 一括払いの場合400万円 |
維持費 | 約月額6万7220円~ | 金利4%のローン7万3666円 |
車検費用 | 維持費に含まれる | 10万円×2=20万円 |
メンテナンス費用 法定12カ月点検 一般的な消耗品や定期交換部品 | 維持費に含まれる | 5万円 |
5年間総支払額 | 483万9840円~ | 一括払いの場合425万円 ローンの場合555万3952円 |
同じ車種で新車のカーリースと3年落ちの中古車を想定して比較してみました。大手カーリース会社における5年間の利用料の平均は約484万円で新車価格より安く、しかもメンテナンスや車検も含まれています。
車両価格が安い3年落ちの中古車の場合、新車より安く購入できるはずですが、カーリースと比較するとかなりの価格差が生まれることがわかります。特にローンを利用すると、金利によりカーリースの総利用額をはるかに上回る費用を支払わなければなりません。
人気軽自動車N-BOXで比較
ホンダ・N-BOX Custom L・ターボ2WDを7年所有する場合は以下のとおりです。
かかる費用 | カーリース | 購入 |
---|---|---|
車両取得時 | 0円 | 一括払いの場合210万470円 |
維持費 | 33,770円 | 頭金10万470円金利4%の7年ローン2万7338円 |
車検費用 | 維持費に含まれる | 概算10万円×3回=30万円 |
メンテナンス費用 法定12カ月点検 一般的な消耗品や定期交換部品 税金 | 維持費に含まれる | 自動車税1万0800円×7回=7万5600円 メンテナンス費用概算2万円×7年=14万円 |
7年間の総支払額 | 274万480円 | 一括払いの場合261万6027円 ローンの場合291万2462円 |
※参考資料:MOTAカーリースのデータ
7年利用した場合のカーリースと一括払いの比較は9万円程度の差があります。さらにローンと比べると、金利手数料がかなり上乗せされるので17万円ほどマイカーローンのほうが高くなります。
カーリースは総支払額が高くなると言われますが、人気車種であるN-BOXの購入時と比べても、大差ないどころかマイカーローンではかなり損をしていることがわかります。
メンテナンス費用や車検費用は概算なので、実際の使用状況によっては、かなり費用がかかる場合もあります。特に7年も利用すれば消耗品も多くなるので、たとえ軽自動車でも車検を10万円で受けられる可能性は少なくなります。
このようなことから、全ての費用が含まれたカーリースでホンダN-BOXを所有するなら、かなりお得で安いと言えます。
人気コンパクトカーアクアで比較
トヨタ・アクアGを7年所有する場合は以下のとおりです。
かかる費用 | カーリース | 購入 |
---|---|---|
車両取得時 | 0円 | 一括払いの場合233万6800円 |
維持費 | 4万2680円 6年目以降3万8500円 | 頭金3万6800円 金利4%の7年ローン3万1438円 |
車検 | 維持費に含まれる | 概算万円×3回=30万円 |
メンテナンス費用 法定12カ月点検 一般的な消耗品や定期交換部品 | 維持費に含まれる | 自動車税3万4500円×7回=24万1500円 メンテナンス費用2万円×7年=14万円 |
7年間の総支払額 | 348万4800円 | 一括払いの場合301万8300円 マイカーローンの場合335万9092円 |
※参考資料:MOTAカーリースのデータ
人気が高いコンパクトカーのアクアで比較すると、カーリースが総額で一番高くなる結果が出ました。マイカーローンと比べると10万円程度の差があります。
しかしメンテナンス費用や車検費用は概算なので、これ以上に高くなる可能性もあり、7年という期間から考えると10万円程度なら逆転する可能性もあるでしょう。
また、カーリースは全ての費用が含まれているので、車検代やメンテナンス費用をその都度用意する必要がありません。利用側からすれば毎月一定の費用を払い続けるカーリースのほうが、お得感は大きいでしょう。
もちろん一括払いができれば、かなりお得になります。しかし車検代やメンテナンス費用は、ローンと同じように別途費用を捻出する必要があるので、利便性などトータルで考えると、安さだけでは選べないとも言えます。
人気SUVハリアーで比較
トヨタ・ハリアーHYBRID Z Leather Packageを7年所有した場合は以下のとおりです。
かかる費用 | カーリース | 購入 |
---|---|---|
車両取得時 | 0円 | 一括払いの場合504万7190円 |
維持費 | 8万1510円 6年目以降から73,040円 | 頭金4万7190円 金利4%の7年ローン6万8344円 |
車検 | 維持費に含まれる | 13万円×3回=39万円 |
メンテナンス費用 法定12カ月点検 一般的な消耗品や定期交換部品 | 維持費に含まれる | 自動車税4万3500円×7回=30万4500円 メンテナンス費用2万円×7年=14万円 |
7年間の総支払額 | 664万3560円 | 一括払いの場合588万1690円マイカーローンの場合662万2586円 |
※参考資料:MOTAカーリースのデータ
ハリアーの人気グレードは高額ですが、カーリースもマイカーローンも総支払額に大差がありません。2万円程度の差なので、7年間の使用中にメンテナンス費用で総支払額が逆転する可能性は高いでしょう。
ただし資金があるなら、一括払いにすると一番安くクルマが手に入ります。これは、高額な商品になるほど金利や手数料が車両価格に対してかかるので、一括払いに比べてローンやカーリースが高くなりがちだからです。
毎月支払う金額を見ると、ローンとカーリースでは大きな開きがあります。ローンの場合はクルマのメンテナンス費用や車検費用を別途捻出する必要があり、しかも車格が上なのでメンテナンス費用も高額になることから、その都度かかるユーザーの負担は大きくなりがちです。
その反面カーリースであれば、契約中に突発的な出費がありません。ただし、ここまでの車格になると毎月の利用金額も高額になるので、生活設計をしっかり立てないと普段の生活が立ち行かなくなるでしょう。
他のカーサービスとの比較
クルマを所有するには、カーリースのほかにレンタカーやカーシェアリングといった方法があります。またローンを利用した購入方法も多数あり、選び方次第でユーザーの負担も大きく異なるでしょう。
- ローンで購入した場合
- レンタカーとの比較
- カーシェアリングとの比較
ローンで購入した場合
クルマの購入でローンを選ぶ場合、販売店で用意されているローンと、自分で銀行ローンを組む方法の2種類があります。販売店でローンを利用する場合は、残価設定ローンも選べるのでローンの種類も性質も豊富です。しかし維持費が含まれるカーリースなら、ほぼ同じ月額であればかなりお得になります。
ローンで気になるのが金利ですが、銀行系の金利は4%前後が多く、ディーラーでは約8%となっています。カーリースと比べるなら銀行系のローン内容と比べないと大きな差が出てしまうでしょう。
残価設定は、カーリースと同じようにあらかじめ残価を設定してローンを組むので、毎月の支払額をかなり抑えられるメリットがあります。
しかしカーリースは、そもそも利息という概念がありません。クルマを借りるための利用料を毎月支払う方法なので、ローンの金利とは全く考えが違います。例えば賃貸でアパートやマンションを借りるとき、毎月の賃貸料の利率を聞く人はいません。
ローンは、資金を貸す対価として利息を支払ってもらうシステムです。マイカーローンはカーリースと全く考え方が違うので、総支払額で損得を比較するほうが妥当でしょう。
また、残価設定ローンであっても借り入れた資金を毎月一定額返済するだけで、クルマの維持費は別途かかります。しかしカーリースは、極端なところガソリン代だけ考えれば他には維持費がかかりません。
レンタカーとの比較
レンタカーは短期でクルマを借りるサービスなので、時間単位でクルマを使用するならお得な方法です。カーリースは年単位で利用する方法なので、レンタカーとは契約時間が全く異なります。
レンタカーでは1時間当たり数千円からという金額なので、1カ月も利用するとしたら20万円を超えるでしょう。最近はマンスリーレンタカーもありますが、それでも5万円~10万円以上の月額利用料になります。
カーリースなら、安いクルマであれば月額利用料は1万円もかからないので、長期でクルマを利用するならカーリースのほうが断然お得です。
カーシェアリングとの比較
日産・ノートe-Powerを1カ月利用した場合の費用比較は以下のとおりです。
利用時間 | カーシェアリング | カーリース |
---|---|---|
6時間×1回 | 4290円+880円=5170円 | 2万6840円 |
6時間×5回 | 2万1450円+880円=2万2330円 | 2万6840円 |
6時間×10回 | 4万2900円+880円=4万3780円 | 2万6840円 |
※タイムズカーのカーシェアリング料金とMOTAカーリースとの比較
カーシェアリングは、サービス会社に登録してクルマを使いたいときに利用するサービスです。時間当たりで料金が決められるので、月の利用回数が増えるほど費用がかさみます。そのため、月単位の定額制カーリースのほうがかなりお得です。
カーシェアリングでは、短いと15分単位で貸し出しを行います。とはいえ利用料金とは別途で、毎月の基本料金を支払う必要があります。
例えば大手カーシェアリングのタイムズカーでは、軽自動車やコンパクトカーといったベーシックモデルの場合、6時間までの利用で4290円かかります。また、利用時間が2時間未満や24時間を超える予約をすると、1760円のミニマムチャージが加算されます。
このようなことから、それほどクルマを利用しないのであれば、カーシェアリングはカーリースよりお得です。しかし毎日クルマを使う人や、月に何回も利用しなければならない人は、カーリースのほうが安くなります。
初期費用と維持費を徹底比較
カーリースと購入では、支払う形態が全く異なります。最終的にクルマを貰えるカーリースもあるので、所有すると言う意味では、どちらもよく似ていると言えるでしょう。しかし初期費用や維持費は大きく異なり、特に以下の4つについては大差があります。
- カーリースは初期費用が断然安い
- 車検はカーリースなら定額制
- カーリースならメンテナンスも定額制
- 出先での故障もカーリースなら定額制
カーリースは初期費用が断然安い
クルマを手に入れるには、ある程度の自己資金が必要です。しかしカーリースでは、初期費用がかからない場合がほとんどです。
クルマを購入する場合は、手付金や頭金など様々な名目で初期費用が必要です。これは、欲しいクルマを確保するための費用であり、販売店によっては1万円以上としています。ただし、一般的には車両本体価格の1割を目安に用意します。
しかし新車は数百万円するので、クルマの購入契約時には、手付金などの初期費用を準備する必要があり、概ね10万円程度は用意しておいたほうが良いでしょう。
その点カーリースは、クルマの手付金や頭金などは全く必要ありません。購入するのではなく借りるからです。毎月決まった金額を払える審査にさえ通過すれば、クルマを借りるためのリース契約ができるサービスなので、初期費用は一切必要ありません。
車検はカーリースなら定額制
新車登録から初回3年目、以後2年ごとに1回、車検が必ず訪れます。その費用は車種によって大きく変わりますが、平均的に10万円程度かかるので、オーナーにとっては頭が痛い出費です。しかしカーリースの車検費用は月額利用料に含まれた定額制なので、不意の出費をまったく心配しなくても良いでしょう。
車検費用には、変動がほぼない法定費用と呼ばれる税金と、車検を受ける業者ごとで決めている車検整備費用があります。車検費用を大きく変えるのは車検整備費用ですが、カーリースは定額で車検整備も手厚いサービスで行われます。
購入の場合は、車検時に保安基準に満たない部品があると、交換を余儀なくされます。交換が発生すると、車検基本料金に上乗せされ車検費用が高くなります。しかしカーリースのメンテナンスパックなどに加入したら、整備費用も含まれることが殆どなので余計な出費が発生しません。
カーリースならメンテナンスも定額制
クルマを所有すると様々な定期交換部品が発生し、車検以外にもクルマの整備費用が必要になります。特にエンジンオイルやワイパーといった消耗品は、走行距離や時期で交換が発生するため、そのぶんの資金を準備しておく必要があります。しかしカーリースにはメンテナンスパックがあるので、クルマの消耗品や定期交換部品も月額利用料に含まれているので、別途準備する必要はありません。
最近は当たり前のように多くなった格安車検ですが、車検費用を安くできるため、ユーザーにとっては救世主のような存在でした。しかし安くできるということは、それなりに整備が不十分になっている場合もあります。
そのため、通常は車検時に交換していたブレーキパッドなどを、車検時以外に交換する場合も少なくありません。また、エンジンを冷却するLLCやブレーキオイルそしてエアフィルターなども、走行距離や使用した期間で交換しなければなりません。クルマを購入した場合は、定期メンテナンス費用を常に準備しておかないと、クルマがまともに走れなくなる場合もあります。
クルマのメンテナンスは定期的に行う必要がありますが、いつ消耗品が寿命を迎えるかわかりません。毎月の利用料にメンテナンス費用が含まれるカーリースなら、故障を気にすることなく安心してクルマに乗ることができます。
出先での故障もカーリースなら定額制
以前より故障しなくなりましたが、バッテリー上がりやパンクといった故障は今でも多く発生します。出先で故障が発生すると、自分で対応できなければ整備工場やJAFなどに救援要請するしかありません。しかしカーリースなら、費用が発生しない定額制のプランもあるので安心です。
出先で故障すると、その修理費用やレッカー費用は、かなりの高額になる場合がほとんどです。また遠出をしているときは、知り合いの整備工場などにお願いするわけにもいかないので、かなり困ってしまうでしょう。
その点カーリースであれば、どこで故障してもカーリース会社に連絡して、その指示で契約者が動くだけで済みます。しかもメンテナンスプランやカーリース専用自動車保険に加入していれば、契約者の負担が全くないか、大幅に軽減されるでしょう。
カーリースは月額費用以外にもメリットがある
カーリースは、費用を抑えてクルマが持てるだけではありません。購入とは比較にならないほど、便利にクルマが使用できます。特に以下の7つはカーリースの大きなメリットです。
- カーライフをすぐに開始できる
- 貯金がなくてもクルマが持てる
- 自動車税や保険料など出費の心配がいらない
- 車検やメンテナンスの心配がいらない
- マイカーローンで落ちてもカーリースなら審査に通る
- クルマの処分を考えなくて良い
- 乗り替えが簡単
カーライフをすぐに開始できる
クルマを購入するにはディーラーに足を何回も運び、値引き交渉や装備品の打ち合わせなど、数多くこなさなければなりません。資金の調達方法を考える必要がある人もいるでしょう。しかしカーリースなら初期費用を一切かけず、ネットから申し込めて契約できる手軽さで、すぐにカーライフを始められます。
カーリースは、購入と異なりクルマの選定にそれほど時間がかかりません。それは自宅にいながらネットで契約できるためで、ディーラーに足を運ぶ時間を作る必要がないからです。
しかも、ディーラーで担当営業マンに先客がいると商談がすぐにできない場合も発生し、購入までにかなりの時間がかかることが殆どです。
もちろん、カーリースもクルマを選ぶときに悩むこともあるでしょう。しかし専用のコンシェルジュを用意しているカーリース会社も多く、メールや電話で気軽に相談できるので、自分のライフスタイルにあったクルマを簡単に選べます。
貯金がなくてもクルマが持てる
クルマの購入には、自己資金が必ず必要です。資金を持っていないと、クルマの契約時に必要な手付金や頭金などを支払えません。しかしカーリースは、貯蓄が0円でもクルマが持てるサービスです。
少しでも優れたクルマを購入しようと思ったら、頭金を用意するのが通常です。もちろん頭金がなくてもクルマの購入はできますが、狙っていたクルマの購入は諦めなければならないでしょう。
しかしカーリースなら、審査さえ通ってしまえば貯蓄がなくても狙ったクルマを手に入れられます。
自動車税や保険料など出費の心配がいらない
クルマには、毎年自動車税の納付が義務付けられているほか、自賠責保険や重量税の納付も車検時に必要です。しかしカーリースなら月額利用料に含まれるので、税金などの出費を心配する必要がありません。
税金や自賠責保険は、クルマの種類によって大きく異なります。クルマの購入で乗り替えていた場合、ランクを上げているとその費用は高くなる場合が多いでしょう。しかしカーリースは、どんなクルマに乗り替えても、そのクルマに見合った税金や自賠責保険料が月額利用料に含まれるので、納付請求されることはありません。
車検やメンテナンスの心配がいらない
クルマは、定期点検しなければならないと法律で定められています。また、保安基準に適合しなければ改善する必要もあります。通常なら車検時や法定点検などでメンテナンスしますが、カーリースなら定期点検などのメンテナンスを含めたプランもあるので安心です。
購入した場合、12カ月法定点検や車検時期について、いつ整備工場に依頼するか気にしなければなりません。仮に車検時期を過ぎてしまうと自賠責保険も切れてしまうので、公道を走ることはとても危険です。
しかしカーリースであれば、車検などのメンテナンス時期には、メールやハガキがカーリース会社から届いたり電話が来るので安心です。あとは、都合のよい日時にカーリース会社指定の整備工場に予約するだけなので、購入したクルマに比べると手間が殆どかかりません。
マイカーローンで落ちてもカーリースなら審査に通る
クルマの購入でマイカーローンを利用して審査に落ちた人もいるでしょう。しかしカーリースなら、マイカーローンに落ちても審査に通ることが少なくありません。
カーリースの審査が甘い理由は、資金を融資するのではなくクルマをレンタルするサービスであることと、残価設定することで同じクルマでも車両価格が購入より低くなるためです。
もちろん毎月の支払い能力を審査しますが、仮に審査基準に満たない年収であっても、安定した収入がある家族などを連帯保証人にすると、カーリースは審査が通りやすくなっています。
クルマの処分を考えなくて良い
クルマを購入すると、いつかはクルマを処分するときがやってきます。そのときは、中古買取や廃車処分などの方法から自分で選ばなければなりません。しかしカーリースなら契約満了時に返却し、乗り替える車種を選ぶだけでクルマの処分ができます。
クルマの処分は意外に面倒なものです。一般的に、廃車費用を支払ってクルマを引き上げてもらいますが、今は廃車買取業者も多くなり、少しでも条件良く廃車にできる方法があります。そのため廃車にするクルマに費用をかけないよう、多くの廃車業者と交渉するなど、時間と労力を取られてしまうでしょう。
乗り替えが簡単
クルマの乗り替えは、カーリースであれば返却と乗り替えがセットなのでとても簡単です。契約が満了したらクルマをリース会社に引き取ってもらいますが、その前に次のクルマの契約を結んでおけば、タイムラグなく乗り替えがスムーズにできます。
購入の場合で乗り替えるとなると、今乗っているクルマを下取に出すか買取に出して現金化しなければなりません。また、下取価格や買取価格が予想以下であった場合、自己資金を余分に用意しなければ次のクルマへスムーズな乗り替えができません。
ただし残価設定カーリースの中でも、オープンエンド方式の場合は残価精算が発生する場合があるので、カーリースでも注意が必要です。一方、クローズドエンド方式なら残価設定がいらないので自己資金が必要なく、すぐに新しいクルマに乗り替えできます。
まとめ
カーリースは、残価設定により車両価格を抑えた月額利用料になるので、購入より安くなる場合が多いでしょう。また、月額費用にクルマの維持費も含まれるので、ローンの月額支払額より多くても、トータルの支払額で比べると安いことが殆どです。
カーリースと購入では根本的な費用の内容が違うので、購入時の総支払額ではなく、所有後にかかる費用を含めた総額で比べて検討すると良いでしょう。