2023年3月3日〜5日、F1開幕戦バーレーンGPがバーレーン・インターナショナル・サーキット(サヒール・サーキット)で行われる。直前に行われたプレシーズンテストではレッドブルが好タイムをマークして好調ぶりをアピールしたが、フェラーリ、メルセデスも大差なく続き、開幕戦がどんな戦いになるのか注目される。

強い風と砂で汚れた路面、そして暑さがポイント

画像: バーレーン・インターナショナル・サーキット。ランオフエリアが広いが、砂漠地帯にあるため路面が汚れやすい。

バーレーン・インターナショナル・サーキット。ランオフエリアが広いが、砂漠地帯にあるため路面が汚れやすい。

開幕戦バーレーンGPの見どころは、まず各チームのニューマシンのパフォーマンスがどうかという点だろう。今シーズンは大きなマシンレギュレーション変更がないため勢力図に昨年から大きな変化はないと思われるが、開幕前のテストではどのチームも手の内をすべて見せているわけではないので、開幕戦の1回目のフリー走行にまず注目だ。

バーレーンGPが行われるバーレーン・インターナショナル・サーキット(正式名称=Bahrain International Circuit)は、砂漠地帯の中にF1グランプリ開催のために建設されたレーストラック。レース好きのバーレーン王国皇太子の構想で、首都マナマから南に約34km程離れたサヒールに建設された。その地名からサヒール・サーキットとも呼ばれている。

コースは全長5412m、4本のストレートに15のコーナーを組み合わせたストップ&ゴー型のサーキットで、横方向の負荷よりも縦方向のトラクションとブレーキングが重要となる。ランオフエリアが広く安全性が高いため、ウオールに接触する心配が少なく、セーフティーカーが導入される可能性が低く激しいバトルが見られる。

砂漠地帯のため雨の心配はまずないが、強い風と周囲の砂漠からやってくる砂塵が大きな問題となる。強い風は空力を追求したF1マシンの挙動を乱し、路面を汚す砂はタイヤにダメージを与える。

また、昼と夜の寒暖差が大きいのも難しいところで、昼間のアスファルトの温度は45度に達する一方で、夕方になると少なくとも15度下がる。暑さはエンジンやタイヤにとって大きな課題で、予選や決勝の開始は日中の陽射しを避けて夕方の時間にスケジュールされる。そのため決勝レースは「トワイライトレース」となる。

画像: サヒール・サーキットのコース図。4本のストレートに15のコーナーが組み合わされたストップ&ゴー型レイアウト。

サヒール・サーキットのコース図。4本のストレートに15のコーナーが組み合わされたストップ&ゴー型レイアウト。

昨年2022年はルクレールが完勝、フェラーリが1-2フィニッシュ

画像: 昨年2022年のバーレーンGPは、ポールポジションからスタートしたシャルル・ルクレールが完勝。

昨年2022年のバーレーンGPは、ポールポジションからスタートしたシャルル・ルクレールが完勝。

ちなみに昨年のバーレーンGPは、ポールポジションからスタートしたシャルル・ルクレールがマックス・フェルスタッペンを完封。好ダッシュで主導権を握ったルクレールは、フェルスタッペンの猛プッシュにも冷静に対処して逃げ切った。

フェルスタッペンは優勝争いを展開しながら、終盤のトラブルでリタイア、2位の座も失った。かわって2位に入ったのはカルロス・サインツもで、フェラーリは2019年のシンガポール以来となる1-2フィニッシュとなった。

【参考】2022年F1第1戦バーレーンGP決勝 結果

1位 16 C.ルクレール(フェラーリ)57周
2位 55 C.サインツ(フェラーリ)+5.598s
3位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+9.675s
4位 63 G.ラッセル(メルセデス)+11.211s
5位 20 K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ)+14.754s
6位 77 V.ボッタス(アルファロメオ・フェラーリ)+16.119s
7位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+19.423s
8位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル)+20.386s
9位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)+22.390s
10位 24 周冠宇(アルファロメオ・フェラーリ)+23.064s
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リタイア 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)
リタイア 11 S.ペレス(レッドブル)
リタイア 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル)
●ファステストラップ:16 C.ルクレール(フェラーリ)1:34.570

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