ソーラー充電、60W給電対応という唯一無二の電動アシスト自転車
HelioXは太陽光発電を活用した電動モビリティの開発を行っているスタートアップだ。これまで16歳以上が免許いらずに運転できる特定小型原付区分のEVバイクシリーズ「AGAO」から、立ち乗り電動キックボードの「A86S」と着座型スクーターの「A87S」をラインナップしてきた。

立ち乗り電動キックボードの「A86S」(左)と着座型スクーターの「A87S」。
そんな同社は今回、太陽光モビリティ第二弾として、電動アシスト自転車「Solar E-Bike」のプロトタイプを公開した。製品コンセプトは、「平時は充電の手間が減らせる電動アシスト自転車、有事は60W出力の走る蓄電池」だという。
航続距離80km+太陽光発電で40km/日充電できる
「Solar E-Bike」は、車載バッテリー単体でも80kmの航続距離を持つ電動アシスト自転車で、車載したままでの充電・取り外し充電の2WAY充電に対応している。そこに1日あたり最大40km相当の発電能力を誇るソーラーパネルを組み合わせることにより、単日であれば合計120km分の航続性能を発揮する。
とはいえ、単日で120kmというのは自転車で移動するものにとって相当に長い距離だ。これは「東京駅〜御殿場プレミアムアウトレット(117km)」や「大阪駅〜彦根城(112km)」に相当し、ノンストップで走ったとしても8〜9時間かかる(いずれもGoogleマップ調べ)ことになる。走行可能距離はあくまで指標で、実際に期待されるのは、放っておいてもバッテリーを充電してくれる「太陽光蓄電池」としての機能・役割ではないだろうか。

バッテリーは車載のまま・取り外し充電の両方に対応している。
太陽光による充電は車両電源のオンオフにかかわらず自動で行われ、駐輪中も乗車中も常に補充電される。日常の移動距離が1日数km〜10km程度で晴天が多い利用環境であれば、太陽光発電だけで電力をまかなる点は、充電の手間が面倒な人にとっても魅力的なポイントではないだろうか。
ちなみに、ソーラーパネルは防水対応・耐衝撃仕様で、屋外保管を前提とした設計を採用している。同社の担当者いわく、駐輪する際は、太陽光発電の効率を意識して「車体カバーはかけない」「屋根のない場所を選ぶ」「車体を太陽に向ける」のがおすすめだそうだ。

車体前方・車体後方(カゴのフタ部分)にソーラーパネルを設置している。
また、サドル下の車体フレーム部分には60WのUSBタイプC給電ポートが搭載されている。USBポートを搭載した電動アシスト自転車のほとんどは5〜10W出力のUSBタイプAポートに留まっている中、60WのタイプCポートを搭載する「Solar E-Bike」は、出先で高出力のモバイルバッテリーとしても活用できるだろう。
気になる車両価格は20万円台前半程度、発売時期は2026年10月で型式認定を受けてから出荷される見込みだ。
【関連記事】HelioX「AGAO」シリーズの解説記事はこちら
【人気記事】唯一無二の個性を持つ、四輪の特定小型原付に試乗してみた

【試乗】約50万円で買える免許不要のミニEV「ブルージェー」がまもなく発売。自転車サイズの屋根付き四輪特定小型原付で、FCEVモデルも展開 - スマートモビリティJP
smart-mobility.jp【関連記事】電動アシスト自転車記事一覧はこちら






