この2月から発売が開始されるダンロップのコンフォート低燃費タイヤ「LE MANS Ⅴ(ル・マンⅤ(ファイブ)」。これってどんなタイヤなの? 詳しく解説してみよう。
画像: 【解説】ダンロップ ル・マンⅤってどんなタイヤ? その2

耐摩耗性能が27%向上

総合性能チャートを見てわかるように、ライフ性能と乗り心地/静粛性能というコンフォート性能を大きく向上してきたのがわかります。先代ル・マン4と比べて耐偏摩耗性能は27.0%向上。これってかなりスゴいことです。

画像: 先代ル・マン4との比較チャート

先代ル・マン4との比較チャート

ライフ性能を向上するということは、タイヤメーカーにとっては諸刃の剣とも言えることです。履き替えサイクルが伸びればそのぶん、タイヤは売れなくなりますから。
ただ、住友ゴムはこのル・マンⅤだけではなく、このところ他の新タイヤでも、ライフ性能向上を謳った商品が多く登場させています。

http://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2016/sri/2016_098.html

これは、シミュレーション技術により高い次元でのゴムの設計が可能になってきていること、それにより、相反する性能だった「低燃費」「ウエットグリップ」「耐摩耗性能」というタイヤの3大性能を高い次元で両立できるようになったことによることなのだと思います。
住友ゴムでは、2011年に「4Dナノデザイン」、2015年に「アドバンスド4Dナノデザイン」という新材料開発技術を確立して、ゴムの内部を解析しています。タイヤは一見すると「黒くて丸いゴム」なのですが、各社、とくに住友ゴム(=ダンロップ)のここ数年のタイヤの進化は目を見張るモノがあります。

画像: 耐摩耗性能が27%向上

最新技術を惜しみなく投入

ダンロップのコンフォートタイヤにはすべて採用されている「サイレントコア(特殊吸音スポンジ)」の初採用が、じつは10年前発売された2世代前のル・マン(ル・マンLM703)から、というのが示すとおり、ダンロップにとってル・マンというブランドは、かなり挑戦的な存在だと言えます。

画像: 最新技術を惜しみなく投入

今回も「SHINOBIテクノロジー」という新技術を搭載。結果、突起紀子支持の入力を10%低減、ロードノイズを36.9%低減、パターンノイズも32.4%低減と、より快適性能を高めてきました。
たぶんこれ、誰でも乗ればすぐに体感できるレベルでしょう。

発売サイズは全61サイズ

20インチから14インチまで、35扁平から65扁平まで全61サイズとラインナップも豊富です。さらにラベリングは51サイズがAA-b、10サイズがAA-cと、全サイズ転がり抵抗AAを獲得しています。

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