ドライブレコーダーの装着率はまだまだ低い
最近、テレビや動画サイトでよく目にするドライブレコーダーが記録した事故の瞬間映像。このような映像を目にする度に他人事とは思えないと感じてしまう。かくゆう私もドライブレコーダーの事故映像をテレビで見てから購入したひとりだ。とはいっても国内の“ドライブレコーダー装着率”は諸外国と比べてかなり低く、およそ10~20%しかない。最近ではドライブレコーダーを装着すると自動車保険の料金が下がるといった商品も登場するなど、その利用価値が認められてきている。
最近ではドライブレコーダーの価格も購入しやすい価格帯にまで下がっているので、今後はさらに装着率が増加するだろう。
さて先にも「ドライブレコーダーの価格が下がってきている」と述べたが、大手の通販サイトでは2千円くらいで販売されている商品もある。しかし、ドライブレコーダーならなんでもOKということにはならない。なぜならもしものときに自分の身の潔白を証明する証拠として活用できる映像の画質があまりにも悪いと、証拠として採用されないこともあるのでドライブレコーダーは高画質なものを選びたい。
今回紹介するユピテル製のドライブレコーダー「DRY-AS410WGc」は400万画素の高画質に加え、レーンキープアシストや前方衝突防止アラートなどの機能が搭載されている多機能モデルだ。
運転をサポートしてくれる機能が満載
さて実際に商品を手に取ってみると手の平サイズでとても小さくて薄いことがわかる。私が5年前に購入したドライブレコーダーの半分ほどの大きさだ。
背面の2インチフルカラー液晶には、記録される映像がリアルタイムで映し出される。そして、その画角の広さに驚かされた。最大記録画角は135度とミニバンの巨大なフロントガラスのほとんどをカバーするほど幅広い。
また液晶画面にはレーンキープアシスト用のガイドラインが常時表示される。この機能は60km/h以上で作動するというが、はじめは「ほんとに車線を認識するのだろうか」と半信半疑だった。しかし、それは無用な心配で車線をまたぐ度にブザー音で警告する。ただウインカーと連動していないため車線をまたぐ度にブザーが鳴るのは少し気になる。
この他の便利な機能として「スタートインフォメーション」がある。これは前のクルマが発進したことをブザー音で知らせてくれる機能だ。また走行中に前方のクルマに接近しすぎたときにもブザー音で警告し、駐車中も内蔵バッテリーを使って録画することもできる。
画像の鮮やかさは文句なし
さて、肝心な録画した映像はどうだろうか。いくら便利な機能がついていても録画された映像が悪くては本末転倒だ。
映像データは付属の16GBマイクロSDカードに110分ほど録画できる。記録映像の確認はパソコンの動画ソフトでも再生可能だが、専用ソフト「PCビューアー・ドライ・タイプE」を使用するとさらに便利だ。これはグーグルマップと連動した位置情報をはじめ、速度表示、コマ送り、静止画JPEG変換、大画面表示など、さまざまな機能が使用できる。
画質も日中・夜間ともにはっきりと映し出され、トンネルから抜け出たときの白とびやLED信号機の点滅もない。また映像とともに録音される音声が信じられないほど鮮明に聞こえるのにも驚いた。
いまやドライブレコーダーは、ただ単に録画するだけでなく、運転を安全にかつ快適に行うためにサポートしてくれる様々機能が盛り込まれている。いざという時のためだけでなく、楽しいドライブの思い出も残せるドライブレコーダーは、やはり必需品と言える。