土曜の第1レース、ポールは関口
土曜午前の予選でトップタイムを記録した19号車 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)だが、午後の決勝では2番手スタート36号車 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)に先行を許す。その後トップ2台のマッチレースとなるが、ピットインの無い30周のレース1ではコース上でのパッシングも見られずそのままチェッカー、ロッテラーの優勝となった。
レース1結果 (予選順位)
1位 アンドレ・ロッテラー(2)
2位 関口雄飛(1)
3位 ニック・キャシディ(3)
続く日曜の第2レース、石浦がポールを獲得
日曜日に行われたレース2はタイヤ交換義務のある51周、ピット戦略が勝敗のカギを握る。ポールスタートの2号車 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)はスタートでトップをキープ、序盤にプッシュし後半にピットインを行う「逃げ」の体制。3番手スタートの関口はスタートでポジションを4位に落とすとすぐさまピットイン、わずか1周でタイヤ交換し「追う」戦略に。
ピット1回分の約30秒離れてタイムを削りあう両者の「見えない」バトルは、34周を終えてピットインした石浦が、関口の約9秒後方でコースに復帰、見える差となる。その後SCにより差が詰まるも抜きどころの少ない岡山では順位を変えるまでにいたらず、関口のトップチェッカーとなった。
レース2結果 (予選順位)
1位 関口雄飛(3)
2位 石浦宏明(1)
3位 アンドレ・ロッテラー(4)
混沌とするチャンピオンシップ
鈴鹿、岡山と2ラウンドを消化してのランキングは、1位から5位までの差が僅か2ポイント。シリーズ序盤なので当然と言えば当然なのだが、全ドライバーにチャンピオンの可能性がある。一方チームで見ると3戦2勝の VANTELIN TEAM TOM’Sが一歩抜け出し、これを昨年制した P.MU/CERUM・INGINGが追う。TEAM MUGEN、ITOCHU ENEX TEAM IMPULは、ドライバーが2名ともに結果を出せればトップに立てるチーム力がある。この4チームの中からチャンピオンが出る可能性が高い。しかしながら今回の岡山、レース1で3位となったニック・キャシディ、レース2予選で2番手タイムを出した山下健太を擁する KONDO RACINGが存在感を示しており、果たしてシリーズで台風の目となるか。
2017 ドライバーズランキング (チーム名) ※第2ラウンド終了時
1 アンドレ・ロッテラー (VANTELIN TEAM TOM’S) 12pt
2 中嶋一貴 (VANTELIN TEAM TOM’S) 11pt
3 山本尚貴 (TEAM MUGEN) 10.5pt
4 石浦宏明 (P.MU/CERUMO・INGING) 10.5pt
5 関口雄飛 (ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) 10pt
6 国本雄資 (P.MU/CERUMO・INGING) 6pt