前戦岡山の優勝マシンがポール獲得
長いホームストレートの富士SWはFIA GT3勢にとって有利なコースレイアウト。Q1、Q2を通してメルセデス、ポルシェ勢の速さが光る。ポールポジションを獲得したのは前戦岡山で2番手スタートから勝利した4号車グッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝。僅差の2番手に9号車GULF NAC PORSCHE 911のジョノ・レスター。3番手タイムを出した33号車D'station Porscheのスヴェン・ミュラーは4輪脱輪によりタイム抹消、3番グリッドは11号車GAINER TANAX AMG GT3のものに。4番グリッドを手に入れたのは新型レクサスを投入した51号車JMS P.MU LMcorsa RC F GT3となった。
決勝日の入場者、58,000人!
晴天に恵まれたGW真っ只中の5月3,4日に行われたスーパーGT第2戦は予選日34,100人、決勝は58,000人と2日間で実に92,100人もの動員。決勝日の動員数はスーパーGTシリーズの国内戦としては過去最高タイのものであり、2015年の第2戦富士SWと並ぶ記録となった。こうなると近隣で宿泊するのは困難、駐車場で車中泊という観客も多数いた。ちなみにシリーズ最多入場者数は2014年のタイ・ブリーラム戦の75,000人。
決勝は500km、サバイバルレースの予感
スタートは4号車グッドスマイル AMGがトップをキープ。2番手に11号車GAINER AMGが、そして3番手に51号車レクサスが上がり、序盤はこの3台が同じペースで周回を重ねる。29周目に4号車、翌周に11号車がピットインしドライバーとタイヤ交換、給油作業を行う。暫定トップとなった51号車は41周目までピットインを引っ張り2台に奇襲をかけるも、ピットアウト後も3番手ポジションは変わらず。
トップを走る4号車にアクシデント!
しかし60周目、トップ独走状態となっていた4号車が突然のタイヤバースト、予定外のピットインで優勝戦線から離脱してしまう。代わりにトップに立った11号車だが、比較的タイヤの新しい51号車がジリジリと差を詰めてくる。11号車が予定通りの70周目にピットへ向かうと、再び暫定トップとなった51号車は自らのピットタイミングである80周目に向けペースアップ。
レクサスRC F GT3がGT500クラス LC500とアベック優勝
80周目にピットインした51号車JMS P.MU LMcorsa RC F GT3は短い給油時間もあってトップでコース復帰。アウトラップを凌ぎ切ると11号車を引き離し102周でトップチェッカーを受け初勝利。2位は11号車GAINER TANAX AMG GT3、ファステストラップを出しながら14番手から追いあげた33号車D'station Porscheが3位入賞。GT500クラスでもレクサスLC500が優勝しており、両クラスでレクサスが、トヨタのホームコースである富士スピードウェイで勝利した。
(PHOTO:井上雅行)