メルセデス・AMGのF1テクノロジーを搭載した2シーターのスーパースポーツ
メルセデス・ベンツやスマートなどをまとめるダイムラーAGは、フランクフルト国際モーターショーの前夜に2台のワールドプレミアモデルを公開した。そのひとつ、メルセデス・AMG プロジェクト ワンはF1マシンに搭載されているハイブリッド技術を採用した2シーターのスーパースポーツマシンである。
ダイムラーAG取締役会会長Dr.ディーター・ツェッチェは「Mercedes-AMG Project ONEには、世界で最も優れたFormula 1のパワートレーンとレーストラックで培ったノウハウをつぎ込みました。その目的は先見的な技術と究極のパフォーマンス、最高のラップタイムで、そのすべてを実現しました」と語った。
そのパフォーマンスは、1000ps以上を達成して350km/hを超える最高速度に達すると発表された。パワートレーンはミッドシップとした電動アシストシングルターボ付き1.6L V6エンジンとクランクシャフトにつながるモーターで後輪を駆動、フロント左右輪に配置されたモーターで前輪を駆動する4WDシステムを持つ。
そのエンジンはMercedes-AMG Petronas Formula 1 Racing carから直接供給されているというから驚きだ。11000rpmという超高回転を実現し、そのレスポンスは電動アシストターボ(最大10万rpmでタービンを駆動)によって自然吸気のV8エンジンよりも鋭い反応をみせるという。ちなみにエンジンの長寿命化も図られているから安心だ。
エンジンパワーは約670ps(500kW)で、フロントのモーター約161ps(120kW)×2機とのシステム最高出力は約1000psにもなる。0→200km/h加速は6.0秒以内、最高速は350km/hというから、まさにスーパースポーツカーである。
動画も公開されている。
未来のカーシェアリングを予感させる、smartの電気自動車
スマートビジョンEQ fortwoは、効率的な地方公共交通として期待できるシステムとなっている。完全自動運転の電気自動車で、ハンドルもペダルも持たずに現在地から目的地まで人を移動させてくれる。未来の都市移動とカーシェアリングのためのコンセプトモデルといえる。
ダイムラーAGが掲げる中長期戦略「CASE」における、「C」コネクテビティ:接続、「A」オートノマス:自動運転、「S」シェアードモビリティ:共有サービス、「E」エレクトリックモビリティ:電気自動車の、4つの要素をすべて実装した最初のコンセプトカーでもある。