ポールポジションは3号車ニック・キャシディ(KONDO RACING)、第4戦もてぎでチームメイトの山下健太もポールを獲っている。KONDO RACINGは今年よりチーム体制を強化したこともあり、2人のルーキードライバーがポールポジション獲得という快挙を達成した。2番手は19号車関口雄飛、3番手に15号車ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)と続く。
今回のレース距離は250km、周回数は68周。ピットインの義務付けはないが全開走行では燃料がもたない。ハイペースで周回すれば1回の給油が必要となる。果たして燃費走行でノーピット戦略を採るチームはあるのか。
予選では下位に沈んだチームルマンの2台がウォームアップ走行を行なわず、どうやらノーピット作戦か。予選上位のチームは王道の1ストップを選択しスタートダッシュを狙う。しかしここでポールのキャシディはスタートに失敗。関口雄飛が労せずトップに立ち、以下ガスリー、36号車アンドレ・ロッテラー、37号車中嶋一貴(共にVANTELIN TEAM TOM’S)と1コーナーをクリア。
TOM'Sの2台は7周目に順序が入れ替わり中嶋一貴が3番手に。4番手に下がったロッテラーは11週目にピットイン、給油をしコースに復帰。以後ハイペースで周回を重ねトップの関口に見えないバトルを仕掛けるが、ピットレーン速度違反でペナルティを受けこのバトルは終了。
18号車小林可夢偉(KCMG)と7号車フェリックス・ローゼンクビスト(SUNOCO TEAM LEMANS)は共にノーピットで燃費走行。予選12位のローゼンクビストはこの作戦が功を奏し5位フィニッシュ。一方5番手スタートの可夢偉は終盤ペースが落ち7位と順位を落とし、明暗を分けた。
43周目にピットインし給油を行なった関口は、58周目にピット作業を行なったガスリーに対してもポジションをキープ。ラスト2周でペースコントロールを行ない差を詰められるが、トップチェッカーを受けガスリーに並ぶ今季2勝目を挙げた。最終的な2位ガスリーとの差は僅か0.243秒。そして3位には中嶋一貴、4位には国本雄資(P.MU/CERUMO INGING)の順でフィニッシュ。
チーム監督の星野一義氏と共に表彰台中央で誇らしげな関口雄飛。2位ガスリーは2連勝を含む3連続表彰台でポイントを荒稼ぎ。3位の中嶋一貴は、開幕戦優勝以来の表彰台でチャンピオン争いに何とか踏みとどまった。そしてしぶとく6位入賞した石浦宏明(P.MU/CERUMO INGING)がランキング首位をキープしているが、2位ガスリーとの差はなんと0.5ptまで縮まり、最終戦鈴鹿ラウンドを残すのみとなった。
2017スーパーフォーミュラ ドライバーズランキング
(第6戦終了時 チャンピオン有資格者)
1位 石浦宏明 33.5pt
2位 P・ガスリー 33pt
3位 F・ローゼンクビスト 28.5pt
4位 関口雄飛 25pt
5位 中嶋一貴 22pt
6位 A・ロッテラー 20pt
7位 小林可夢偉 16.5pt
8位 国本雄資 16pt
(PHOTO:井上雅行)