ジャガー・ランドローバーのSVO(スペシャル・ビークル・オペレーション)と言えば、同社の高性能、高品質車を開発する特別な部門だが、そこがイギリスの人気シェフ、ジェイミー・オリバーのために究極のキッチンカーを作った。ちょっと笑えるその内容を紹介しよう。
そこまでやるか!?
ジャガー・ランドローバーのSVOは最近では“ジャガーXE SV プロジェクト8”と名のもとに、超高性能ジャガーXEの開発を手がけた。最高出力600psの5L V8スーパーチャージャーを搭載するロードカーで、世界限定300台、日本へは8台が割り当てられたモデルだ。さらにジャガーFタイプSVRは、そもそもがSVOの手によるものだ。
こうしたモデルを開発してきたSVOが、究極のキッチンカーを開発したというのだから驚く。しかもイギリスの有名なシェフでありテレビタレントの要望を100%以上実現したというから注目しないわけにはいかないだろう。
驚く(笑える)ポイントはいくつかあるが、まずはセンターコンソールにあるトースターに目を引かれる。こんなところにあったら周囲がパンの粉でよごれてしまう、なんて考えてしまうとこのクルマのことは何も理解できない。
次はリアハッチゲートを開いて引き出す折り畳み式の調理台に注目。こんな大きなものがよく収納できるものだと、改めてベース車であるランドローバーディスカバリーのスペースユーティリティの高さに感心する。そしてここにも工夫はいっぱい。塩・胡椒のクラインダーがギアシフトをイメージした形で作られている。
さらにフロントグリルのエンブレムから軸が伸び、これはバーベキューコンロへと繋がる。写真のように豪快に肉を焼くことができる。
さて、この手の超特別仕様車については言葉で説明しても、どうしてもわかりにくいところがあるもの。幸いなことにランドローバーによる制作過程のムービーがあるので、それをじっくりと見ていただきたい。気持ちが和みます。