東京モーターショーが開幕する頃になると毎回のように、真偽の定かではない情報がいくつも聞こえてくる。今回の東京モーターショー2017の直前にもやっぱり聞こえてきた、“日産ブースでフェアレディZが公開される”というウワサだ。フタを開けてみれば“出品されなかった”ということで、その真相を取材してきた。
フェアレディZを出展はしなかった。しかし、先行開発は着々と進行中だ
「そりゃ、まだ出せるタイミングじゃないでしょう」と語るのは、日産内部の事情に詳しい情報筋。ホリデーオート誌も「東モにZが出る」と聞いたときは、はなはだ疑わしいと感じたものだが…ではいま、次期フェアレディZはどのような状態なのだろうか。
「かなり進んでいるのは間違いないのですが、いかんせんまだ正式な開発コードはおりていないらしいです。ただ、(開発現場から漏れてくる情報によれば)かなり出来上がっているようですよ。だから、会社のエライ人が視察に来ると、すぐに隠しちゃうらしい。ほら、もともと日産には、スカイラインやZの開発がやりたくて入社している人が多いじゃないですか。そんな人たちが先行車を作って、いろいろ実験しているようですよ。正式な開発コードが充てられるのも、そう遠いことではないでしょうね」。
ちなみに、今年の東モで発表というウワサについては、「Zは、なにはともあれまずアメリカですよ。日本で最初に公開されるのは、まずあり得ないことです」
と一笑に付されてしまった。希望的な観測が生んだ噂であり、そもそもそんな計画はまったくなかったと言って良いだろう。ちなみにフェアレディZは2019年に生誕50周年を迎える。そのタイミングで、何らかのアクションがあるのではないかとホリデーオート誌は予想しているのだが…。