いつも人をあっと驚かす斬新なアイデアを見せてくれるのが、スイスのリンスピードだ。地元開催となるジュネーブ国際モーターショーには「SNAPコンセプト」を出品した。
運転席はない「自動運転車」
全長4685×全幅1960×全高1842mmの長方形ボディの内部には、4つのシートが内向きに2座ずつ並んでいる。ハンドルやアクセルペダルなどは存在せず、内部にはモニターがあるだけ。つまりこれ、運転の必要のない自動運転車ということだ。
そして、「SNAPコンセプト」のユニークなところは、客室と車台が切り離せること。最高速度80㎞/hを実現させる最高出力51kWのモーターと12kWhの電池も持っているが、どちらかといえばクルマというよりも“移動する部屋”と呼んだ方がいいだろう。
リアルに実用化できるかどうかは相当に怪しいが、実物大のモノが目の前にある迫力は、「もしかすると~」と期待させる説得力となる。斬新なアイデアを実際のモノとして見せてくれるのがリンスピードの魅力だろう。