FLORAL CIVIC TCRが圧巻のクラスポール
土曜日に行われた予選で圧倒的タイムを記録したのは98号車FLORAL CIVIC TCRの加藤寛規。今季2度目となるクラスポールを獲得しスタートドライバーを務める。ランキング首位の97号車Modulo CIVIC TCRは65kgのウェイトを課せられ後方からのスタート。
逃げる98号車CIVIC、その背後には10号車Racingline PERPORMANCE GOLF TCR、65号車L&JR Mars Audi RS3 LMSが続く。そしてピットインのタイミングでトップが入れ替わる展開に。
スピードに勝るAudi RS3 LMS
各車が規定による3回のピットストップをそれぞれのタイミングで行い、順位はめまぐるしく変動する。そして最後のピットストップが終わるとトップに立っていたのは何と45号車プラズマ☆イリヤRS3 LMS、そして97号車CIVICが序盤の遅れを挽回しそれに続く。
また3番手となった98号車CIVICの後方では、10号車GOLFと65号車Audiがスタート直後からの接近戦を続けていた。
残り25分の逆転劇
参戦2年目で念願の初勝利かと思えた45号車Audiだが、ゴール目前となった残り25分、フロントダンパーのトラブルによりまさかのコースアウト。その後ピットに戻るが修復ならずリタイアとなってしまう。
65kgのウェイトを積む97号車CIVICを最終スティントで難なく抜き去った98号車FLORAL CIVIC TCRが、過去3戦での不運を払拭するかのような展開でトップチェッカー。
今季初となる1-2フィニッシュ
CIVIC TCR勢の1-2フィニッシュとなり、ポール・トゥ・ウィンの98号車CIVICはランキング2位へ急浮上。3位、4位には10号車GOLF、65号車Audiがそのままの順位で入賞した。シリーズは残り2戦、チャンピオンシップはランキング首位97号車が依然有利な状況。ポイント差はあるが98号車とのCIVIC同門対決の様相を呈してきた。
総合優勝はスリーボンド日産自動車大学校GT-R
総合ではST-Xクラスの24号車スリーボンド日産自動車大学校GT-Rがポールからスタート。レース序盤こそ81号車Audi R8に先行を許すが、3回のピットストップを終えると後続に圧倒的な差を付け総合優勝を飾った。
(PHOTO:井上雅行)