伝説的なアクション刑事ドラマ「西部警察」に登場するクルマたち、マシンXやスーパーZ、RS-1など、特殊装備やリアルな架装を施されたマシンたちを、短期集中連載で紹介していこう。第3回目「西部警察 マシンアルバム File.03」は、6代目“ニューマン”スカイラインのRSをベースにしたRS-3だ。
パート2の第15話「ニューフェイス!! 西部警察機動軍団」でスーパーZとともに登場したマシンRSと、その生まれ変わりRS-3
1979年10月から1984年10月まで、テレビ朝日系で放映されたポリス・アクション・ドラマの金字塔「西部警察」。初回放映から40年近く経った今でも熱烈なファンを持つドラマだ。その人気の理由のひとつが、劇中に登場した西部警察マシンたちだ。今なお伝説的な存在として語り継がれている。
ここでは、そんなモデルたちを短期集中連載で紹介していこう。第3回目「西部警察 マシンアルバム File.03」は、西部警察のパート3・第16話でRS-1、RS-2とともに登場した特別機動車両・RS-3だ。
ちなみにこのRS-3、元はパート2でスーパーZと同時にデビューしたマシンRSの生まれ変わり。後のパート3で登場するRS-1やRS-2の弟分として、装いも新たに進化した特別機動マシンなのだ。
マシンRSから進化した情報分析ハイテクRS
ベースとなったのは、6代目DR30型スカイラインの2ドアハードトップ2000RS。「DOHC 4バルブ」という初代GT-Rに搭載されたS20型以来の高性能ユニット・FJ20E型エンジンを手に入れ、4気筒ながら“レーシングスポーツ”の名を与えられた。
前述のとおり、マシンRSはパート3の第16話「大門軍団フォーメーション」にてRS-1、RS-2とともに新たにRS-3として登場するが、その際に外装を他の2台のRSと揃えられた。大型のパトライトやエアロスプリットなどのエアロパーツを装着、ホイールも同じ16インチのものに変更されているのだ。RS軍団の中では、「エレクトロニクスを駆使した情報分析車」として位置付けられている。
ちなみにRS-1、RS-2との最大の違いは、ベースマシンがR30のターボモデルではなくNA(自然吸気)モデルという点。エンジンにはタコ足(エキゾーストマニフォールド)が装着されており、NAらしい小気味良い排気音を奏でる。
乗車定員は2名で、助手席はコンソール化し全方向回転可能なサーチライトと赤外線とサーモグラフィに対応したビデオカメラを装備している。後部右側席を潰してコンピューター、モニター、無線機、プリンターなどを配置し、横向きに変更された後部左側席の乗員によって操作が可能、運転者ひとりでもコンピューターを稼働できる。
主な情報分析&制御機能としては、赤外線暗視装置や温度感知画像処理装置、各種情報交換や目的地までの経路誘導などを行なう自動車総合管制システム、電波の発信方向および距離を表示する信号分析装置、前後方向の追跡レーダーやシグナルコントロール(信号制御装置)を搭載。ハイテクで武装したまさに「情報分析マシン」なのだ。