セーフティーカー先導によるレーススタート
雨によりスタート進行は1時間のディレイ、68周予定の決勝は54周に短縮されて行わわれることに。レースはSC先導でのスタートとなるが、6周が終了し7周目に状況が改善しないとして赤旗中断。約1時間に再びSCランにより再開、そして通算12周終了時にSC解除。いよいよバトル開始となるが前車の上げる水しぶきにより抜くことは非常に困難に思えた。
レースを盛り上げたトップ争い
SC解除直後の13周目、2番手につける小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が、先頭を走る関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)に猛アタック。軽い接触でフロントノーズを破損しながらも最終コーナーでぎりぎりのオーバーテイク。雨の中レースを待ち続けた観客を大いに沸かせる。トップに立った後は一時は7秒もの大差をつけ独走かと思えたが、22周目にコースアウト車両により再度SC導入。再開後の27周目、ギャップを築こうと小林がペースを上げるもコースオフを喫し、関口に首位の座を明け渡してしまう。そして34周終了時に規定時間の70分を迎えレース終了、辛くも関口雄飛のポール・トゥ・ウィン達成となった。
シリーズ王者の行方は
結果的に上位陣はほぼ予選順位通りのフィニッシュとなり、3位平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、4位野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、ポイントリーダーのニック・キャシディ(KONDO RACING)が5位、6位はチームメイトの山下健太(KONDO RACING)。7位に石浦宏明、8位国本雄資(共に JMS P.MU/CERUMO・INGING)とここはチームオーダーか順位が入れ替わる。レースは成立したものの周回数不足により今回はハーフポイントの加算となった。
残すは最終戦鈴鹿となるが、優勝者には通常の10ポイントに加えボーナス3ポイントが加算、ポール・トゥ・ウィンで実に14ポイントの荒稼ぎとなるため、チャンピオン争いは5人で繰り広げられることとなる。
ポイントランキング(6戦終了時)
1位 ニック・キヤシディ 29pt
2位 石浦宏明 25pt
3位 山本尚貴 24pt
4位 関口雄飛 17pt
5位 平川 亮 17pt
(PHOTO:井上雅行)