リバースグリッド、ポールはクプラTCR
金曜日の予選Q2で10番手となったペペ・オリオラ(クプラTCR)がリバースグリッドのポールからスタートするが、2番手のロブ・ハフ(VWゴルフGTI TCR)がそのインを突き先頭に立つ。
ハフとオリオラの攻防の背後にノルベルト・ミケリス(ヒュンダイi30N TCR)が徐々に迫り来る。この3台の後方では激しいバトルが展開し、結果的にトップ3が後続を引き離していく展開となる。
途中SC導入により周回数は9周から10周へと延ばされたがハフの優位は変わらずトップチェッカー。オリオラはミケリスを抑えて2位フィニッシュ。
ハフはこれで今シーズ2勝目をマーク。惜しくも2位となったオリオラだが、このRACE2で叩き出したラップが鈴鹿ラウンドの最速ラップとなりタグホイヤー・ベストラップトロフィーを獲得した。
RACE2とRACE3のインターバルに15分間だけ設定されているリペアタイム。RACE2で大ダメージを負ったエステバン・グエリエリのホンダ・シビックtypeR TCRが見る見るうちに修復されていく。こうしたパフォーマンスもWTCRの魅力。
週末のメインはRACE3
2回目の予選のスペシャルステージで上位5台が決定されるRACE3のスターティンググリッド。この週末で最も迫力あるスタートシーンが見られる。
2番グリッドのガブリエル・タルキーニ(ヒュンダイi30N TCR)がポールのケビン・チェコン(アルファロメオ・ジュリエッタTCR)を交わしトップに躍り出る。
スタート規定違反で5秒加算ペナルティをレース中に知らされたチェコンは、タルキーニを再び抜き返し5秒以上の差を付けようとプッシュしトップでゴールするが、タルキーニは落ち着いて5秒以内で2位チェッカー。
RACE3を制したタルキーニはポイントランキングでイバン・ミューラーに対し39ptのリードで最終戦マカオに臨む。2位のオーレリアン・コンテ(プジョー308TCR)、そして3位のチェコンは共に鈴鹿で2度表彰台に上がる大健闘を見せた。
(PHOTO:井上雅行)