ワークスチームとしてルノーF1チームはどう戦うか
昨シーズン、コンストラクターズ部門4位に躍進、チーム名を従来の「ルノー・スポールF1チーム」から「ルノーF1チーム」に変更するなど、ワークスとして復帰4年目のシーズンに力が入っている。
ドライバーは優勝が狙えるダニエル・リカルドを獲得。ルノーでの3シーズン目を迎えるニコ・ヒュルケンベルグとのコンビは強力だ。
ルノーはマクラーレンにパワーユニットを供給するという重要な役割を担うが、まずはワークスとして、メルセデスAMG、フェラーリ、レッドブルに負けるわけにはいかない。
Renault F1 Team
本拠地:エンストン、イギリス
チーム代表:シリル・アビテブール
テクニカルディレクター:ニック・チェスター
2019年車両:ルノーR.S.19
パワーユニット:ルノー
ルノーF1チーム ドライバーラインナップ
ニコ・ヒュルケンベルグ
2010年にウィリアムズからF1デビュー、第18戦ブラジルGPでポールポジションを獲得して大きな注目を集めたが、レースでは優勝争いに加われず8位にとどまった。その後、フォースインディア、ザウバー、ルノーに移籍。たびたびレースでもトップグループに顔を出すなど、その速さは高く評価されているが、不思議なことにまだ表彰台を経験していない。
ダニエル・リカルド
レッドブルの育成ドライバーだったが、レッドブルとトロロッソのシートに恵まれず、2011年にヒスパニア・レーシングF1チーム(HRT)からナレイン・カーティケヤンとのシートシェアという形でF1デビュー。2012年にトロロッソに移籍、2014年にレッドブルのレギュラーシートを獲得して頭角を表した。2014年にはチームメイトのヴェッテルが1勝もあげられない中、3勝してランキング3位を獲得。その後もトップドライバーとして活躍してF1グランプリ通算7勝を記録するものの、メルセデスAMGの牙城を崩せず、レッドブルを離れルノーでチャンピオンを狙うことを決断した。その卓越したブレーキングテクニックによるオーバーテイクは天下一品と言われる。