2019年のダークホースと注目されるアルファロメオ レーシング
チーム名を今シーズンよりアルファロメオ・ザウバーF1チームから「アルファロメオ レーシング」に改めて参戦することになった。
ザウバーレーシングチームは1970年にペーター・ザウバーにより設立され、1993年にF1に初参戦。メルセデス、フェラーリ、BMWといったマニュファクチャラーと緊密な関係を結んでレース活動を行ってきた。
世界耐久選手権やF1でメルセデスのワークスチームとして参戦したこともある。ある時はワークスチーム、ある時はジュニアチームとしてF1を戦い抜いてきたチームであり、多くのトップドライバーを育成した名門としても知られる。
アルファロメオ・ザウバーF1チームは昨年までフェラーリのジュニアチームとして活躍、アルファロメオから技術および資金のサポートを受けて成績を伸ばし、今シーズンはアルファロメオのワークス的な存在となった。
ドライバーラインナップにキミ・ライコネンが復帰、育成ドライバーのアントニオ・ジョビナッツィとコンビを組む。ライコネンがどんな走りを見せるのか、楽しみだ。
Alfa Romeo Racing
本拠地:ヒンヴィール、スイス
チーム代表:フレデリック・ヴァッサー
テクニカルディレクター:シモーネ・レスタ
2019年車両:アルファロメオC38
パワーユニット:フェラーリ
アルファロメオ レーシング ドライバーラインナップ
キミ・ライコネン
2001年にザウバーからF1デビュー。フォーミュラ・ルノーでの成績が認められての大抜擢だったが、「F3さえ経験していないのに」という周囲の心配をよそに大活躍。翌2002年にはマクラーレン・メルセデスに移籍、チャンピオン争いを展開するなどトップドライバーとしての地位を不動のもにしていく。2007年にミハエル・シューマッハの後任としてフェラーリに移籍、念願のワールドチャンピオンに輝く。しかし、2009年にアロンソの移籍を巡る混乱から一時引退。WRCやNASCARに挑戦して話題を呼んだ。2012年にロータスからF1に復帰。ブランクを感じさせない走りで関係者を驚かせた。そして2014年には再びフェラーリに復帰、セバスチャン・ヴェッテルのチームメイトとして5年を過ごし、今年2019年、F1の原点というべき古巣に戻る。
アントニオ・ジョヴィナッツィ
カート、F3などを経て、2016年のGP2でシリーズ2位を獲得。2017年にフェラーリのリザーブドライバーに就き、2017年の開幕戦オーストラリアGPでパスカル・ウェーレインにかわってザウバーからF1デビュー。続く中国GPにも出場したが、その後、チャンスに恵まれず、DTMドイツツーリングカー選手権やル・マン24時間に参戦して腕を磨いてきた。アルファロメオからF1フル参戦を果たすことになった2019年は、ビッグチャンスの年になる。