フォーミュラEは電気パワーの使い方が難しく、最後まで目が離せない戦いとなることが多いが、「ファンブースト」と「アタックモード」という仕掛けがレースをさらにスリリングなものにしている。

アタックモードやファンブーストの使い方が勝敗を分ける

フォーミュラEはシャシがワンメイクで、自由開発が許されている電動パワートレーンにも最大出力/回生エネルギー量それぞれに上限が設けられている。

つまり、各マシンのパフォーマンスに大きな差は出にくく、レースは常に接戦となる。しかもサーキットは市街地だ。狭いコースではクリーンなオーバーテイクは難しく、勢い、接触やアクシデントが多くなり、それがレースの見せ場のひとつとなっている。アクシデントが多ければ、イエローフラッグでのフルコースコーションやセーフティカーが出る可能性も高く、一方的な首位独走レースにはなりにくい。

マシンの性能均衡と市街地コースの特性に加え、接戦を演出する仕掛けも用意されている。それがシーズン1から実施されている「ファンブースト」とシーズン5から導入された「アタックモード」だ。

「ファンブースト」は、SNSの人気投票で選ばれたドライバー(シーズン5はレースごとに5名)にパワーアップが認められる仕組み。シーズン5では通常レースモード200kWの最高出力に対し、ファンブースト使用時は最大250kWの出力が可能になる。ただし、使用できるのは45分+1周のレース中の23分経過以降、かつ「アタックモード」作動中のみとなる。

その「アタックモード」はコース上に設けられた特定の“アクティベーションゾーン”を通過し、ハンドル上のボタンを押すことで、225kWまで出力アップが可能になるというもの。「ファンブースト」が5名だけなのに対し、「アタックモード」は全ドライバーに使用権がある。

ただし、“アクティベーションゾーン”は通常のレーシングラインから外れたところに設置されるため、通過すればその周回はタイムロスを余儀なくされる。つまり、後続との差やレース展開を踏まえた的確なタイミングでの使用が肝要となるわけだが、「アタックモード」を使える時間と回数はレース直前まで発表されないため、各チームはスタートまでの短い時間でその使い方に頭を悩ますことになる。

「アタックモード」作動時はハロに設けられたLEDが青く点灯、「ファンブースト」使用時は赤く点灯することで観客にもすぐにわかるようになっている。

画像: アタックモードを使うためには通常のレーシングラインから外れたところに設置されたアクティベーションゾーンを通過しなければならない。

アタックモードを使うためには通常のレーシングラインから外れたところに設置されたアクティベーションゾーンを通過しなければならない。

画像: アタックモードはまるでテレビゲームのようなアイデアだが、レースを面白くしているのは間違いない。

アタックモードはまるでテレビゲームのようなアイデアだが、レースを面白くしているのは間違いない。

画像: ファンブーストとはSNSの人気投票で選ばれたドライバーのみエキストラパワーを使うことができることができる仕組みのこと。

ファンブーストとはSNSの人気投票で選ばれたドライバーのみエキストラパワーを使うことができることができる仕組みのこと。

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