日本のPND市場でトップシェアのゴリラがモデルチェンジ
近年、スマホ用ナビアプリが進化してきた影響からか、クルマにカーナビを取り付けない人がいるという。確かに、スマホ&スタンドをダッシュボード上にセットするだけで、お手軽にナビ機能を使えてしまう。こうしたメリットがある反面、データ通信料がかかってしまったり、一般的な画面サイズ(約5〜6インチ)での操作にひと苦労するなど、デメリットも多くある。
そんなスマホアプリと競合するのがPND(ポータブル ナビゲーション デバイス)だ。スマホより大きな画面で、しかもビルトインタイプより高い位置に設置できるので、見やすさで抜きん出ている。そんなPND市場の中でも、パナソニックのゴリラシリーズは2年連続でトップシェア※を獲得する人気モデルだ。
16GBのSSDメモリーを採用する同シリーズは、高精細な大容量地図データを収録し、ルート検索スピードの速さ、操作の応答性がいいなどと従来モデルから高い評価を獲得している。
さらに、最上位グレードは2015年モデル以降に大幅な進化を果たしてきたことでも知られる。「安全・安心運転サポート」機能の追加もそのひとつで、一時停止や速度制限などの道路標識を画面と音声で知らせるだけでなく、高速道路上での逆走を注意/警告してくれるのだ。そのほかにも、VICS WIDEによる渋滞情報を加味したリルート機能「スイテルート案内」、自車位置をより正確に測位・表示する「Gロケーション」も搭載して、進化を続けてきた。
そして2019年6月7日にゴリラシリーズの3機種がモデルチェンジし、「CN-G1300VD」、「CN-G730D」、「CN-G530D」として発売される。進化した最大のポイントは、実際の道路をより忠実に画面表示する「リアル感」だ。
ルート案内中に表示される画面と実際の道路の風景が異なり、迷ってしまったという経験はないだろうか。そんなことにならないよう、交差点や高速道路の分岐の3D表示、道路看板などを実物により近い描写に刷新していることだ。
近年増加しているカラー舗装路やドットレーンなどの路面表示、さらに方向看板に表記されている地域や施設の通称名もリアルに再現することで安心感を高め、ルートミスを減らすことができるという。
※2018年、全国の主要家電量販店やパソコン量販店などのPOSデータを集計。
パナソニック ゴリラ 2019年モデルの想定実勢価格(税込)
7型ワイド画面の最上位グレード「CN-G1300VD」:6万5000円前後
7型ワイド画面で「スイテルート案内」などを省いた「CN-G730D」:5万4000円前後
5型ワイド画面の「CN-G530D」:3万9000円前後