序盤レースをリードしていたパジェノーが最後のバトルを制す
ポールポジションからスタートしたシモン・パジェノーがオープニングラップをトップで終え、序盤はエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、スペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)の順で走行を重ねていく。
パジェノーは36周目に最初のピットインを済ませると、64周目の2度目、99周目の3度目、129周目の4度目のピットインも順調にこなし、イエローコーションにもうまく対処してレースをリードしていく。
予選14番手の佐藤琢磨は、上位の最初のピットインで一時トップに浮上するなど、徐々に追い上げていたが、40周目にスローダウンしてラップダウンとなってしまう。しかし、再び盛り返し、141周目、3度目のイエローコーションでトップと同一周回に戻った。その後、176周目、上位のピットインにより琢磨が2度目のラップリードを記録してピットに向かう。
レースが大きく動いたのは、その直後の178周目。セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)とグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が接触。数台が巻き込まれレースは181周に赤旗中断となる。
この後、ロッシ、パジェノー、ニューガーデン、カーペンター、そして佐藤琢磨の順でレースは再開、187周目のリスタートでパジェノーがロッシをかわしてトップに立つ。一方、琢磨は188周目にカーペンターを交わし4番手に、191周目にはニューガーデンをパスして3番手に上がった。
パジェノー、ロッシ、琢磨。3台による残り10周のトップ争いは、残り2周となった198周目にロッシがトップに浮上、199周目に再びパジェノーが逆転してゴールに飛び込んだ。琢磨は最後までトップを争ったが、2台に追いつけず3位に終わった。
第103回インディアナポリス500マイルレース決勝
優勝 22 S.パジェノー C
2位 27 A.ロッシ H
3位 30 佐藤琢磨 H
4位 2 J.ニューガーデン C
5位 12 W.パワー C
6位 20 E.カーペンター C
7位 19 S.フェルッチ H
8位 28 R.ハンター-レイ H
9位 14 T.カナーン C
10位 25 C.デイリー H
C:シボレーエンジン搭載、H:ホンダエンジン搭載