究極の3次元モータースポーツとして日本でも人気のあったレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップが、2019年シーズンをもって終了すると発表された。

2019年9月7〜8日の千葉ラウンドが本当の最終戦になる!

レッドブルは、「2019年シーズンを超えてレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップを継続しないことを決定した」と発表した。

レッドブル・エアレースは2003年の開始以来、世界各地で90回以上ものレースが行われてきた。世界で最も優れたパイロットがテクニックを駆使して、地面(もしくは水面)すれすれの低高度でスラロームや宙返りを行ってタイムを競う、究極の3次元モータースポーツとして世界中で人気を集めていた。

日本でも、唯一のアジア人パイロットで2017シーズンにはワールドチャンピオンに輝いた室屋義秀選手の活躍や、2015年から毎年開催されている千葉ラウンドは毎回多くの観衆を集めて人気となっていた。

画像: 室屋選手の活躍で日本でも人気のあったエアレースだったが…。

室屋選手の活躍で日本でも人気のあったエアレースだったが…。

レッドブルは、エアレースのシリーズを終了する理由として、「世界中の他の多くのレッドブルが主催するイベントのように、外部の関心のレベルを引きつけることができなかった」ためとしている。

2019シーズンの残りのレースは、6月15〜16日のカザン(ロシア)、7月13〜14日のバラトン湖(ハンガリー)、そして9月7〜8日の千葉の3戦のみ。

画像: 2019シーズンの開幕戦アブダビで優勝した室屋選手。最後のシリーズチャンピオン奪取に期待しよう。

2019シーズンの開幕戦アブダビで優勝した室屋選手。最後のシリーズチャンピオン奪取に期待しよう。

今回の発表を受けて、千葉大会を主催するレッドブル・エアレース・ジャパン実行委員会は下記のようにコメントした。
「レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップの中でも千葉大会は最大規模の動員数を誇り、多くのモータースポーツファンの興味関心を惹きつける一大イベントです。千葉大会にはさらなる可能性があったため今回の発表は非常に残念です。レッドブル・エアレース最後のレースが有終の美を飾れるようにレッドブル・エアレース・ジャパン実行委員会は邁進して参ります。皆さま、ぜひ千葉大会にお越し下さい」

2017年ワールドチャンピオンで、現在シーズンランキング首位の室屋義秀選手は
「今シーズンは全4戦に変更となったので、チャンピオンシップの年間戦略を修正しながら、現在のリーディングポジションを維持できるよう全力を尽くしていきます。9月までの短期決戦となりましたので、他のことは考えず100%レースに集中していきます。スポーツ選手とは、設定されたルールや与えられた条件の中において、その能力の限界に挑戦する存在だと考えます。その挑戦の過程により、新たな未来が創造されていくと考えています」とコメントした。

千葉ラウンドが、本当の最終戦になってしまうレッドブル・エアレース。ファンには寂しい話だが、室屋選手の最後の勇姿を応援するためにも、9月7〜8日の千葉ラウンドには行くっきゃない!?(写真:Dario Costa ⒸRed Bull Media House)

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