2019年7月14日に行われたF1第10戦イギリスGPで、レッドブルレーシングチームがファステスト・ピッストップ「1秒91」をマーク、これはこの日のベストタイムであると同時に、従来の記録「1秒92」を塗り替えるレコードとなった。
ピット作業は2秒を巡る攻防。わずか0.1秒で順位が変わることも
ファステスト・ピッストップ「1秒91」が記録されたのは、ピエール・ガスリーの12周目のタイヤ交換。ここでミディアムタイヤでスタートしたガスリーはハードタイヤに替えている。
今年のイギリスGPでの2位のタイム「1秒96」もレッドブルレーシングチームが記録したもので、マックス・フェルスタッペンが13周目にフェラーリのシャルル・ルクレールを追うようにピットインしながら、わずかに速く作業が完了して前に出ることに成功している。
「DHLファステスト・ピットストップ・アワード」は、最高のピットストップを行ったチームのクルーを讃えるために創設されたもので、F1のチャンピオンシップポイントと同様、レースごとに上位10のピットストップに25-18-15-12-10-8-4-2-1と正式にポイントが与えられる。各グランプリで1チームが2つ以上のピットストップタイムがトップ10に入った場合は、上位2つだけがカウントされる。
ピットストップ時間はセンサーによって厳密に計測されている。ちなみに、従来の記録は2016年のヨーロッパGP(アゼルバイジャン)でウイリアムズ(フェリペ・マッサ)がマークした1秒92だった。