コンパクトSUVのGLB、GLAが続いて上陸
2020年、メルセデス・ベンツもニュースは多い。まず、2019年10月にフェイスリフトが発表されたVクラスのデリバリーが2020年春先から始まる。
続いて、本国で2019年春に新型に切り替わったGLSの登場が予想される。日本ではまだ先代GLSが継続販売されているが、モデル展開が比較的早いメルセデス・ベンツだけに、新型の導入も遠くないはずだ。ちなみに、新型GLSにはAMGモデルのほか、マイバッハモデルの設定されており、それらがどのような形で日本に導入されるかも注目される。
コンパクトSUVの新型GLAの日本上陸は2020年秋になりそうだ。新型GLAが本国ドイツで2019年12月にデビュー、Aクラスが新世代に移行したのを受けて、本格的なSUVとしてじっくりと開発が進められた。新型はわずかながらサイズダウンされたが、その背景にはブランニューとして登場する兄弟車のGLBの存在が見える。
そのGLBの日本上陸は、新型GLAよりも早く、2020年夏頃に上陸すると言われている。その名のとおり、新型BクラスをベースとしたコンパクトSUVという位置付けで、ボクシーなスタイリングに加え、オプションで3列シートも選択可能となる。スポーティな雰囲気のGLAに対し、実用性を高めたGLBという見方もできそうだ。メルセデス・ベンツのSUVラインアップではGLAとGLCの間に入る。
このほか、本国でもまだ発表されていないが、2020年にはEクラスのマイナーチェンジも噂されれている。さらに、電気自動車のEQC、ディーゼルハイブリッドPHEVのE350de、燃料電池車GLC F-CELLなど、EVモデルの本格デリバリーも開始される。メルセデス・ベンツにとって、忙しい1年になりそうだ。
メルセデス・ベンツ GLA 日本導入予定 2020年秋頃
FFプラットファームファミリーが続々と新型へ移行する中、新型GLAがいよいよ日本に上陸する。新型は全高が104mmも拡大され、30mmワイドな全幅と共にSUVらしい力強さを強調。AMGモデルは306psのGLA35 4MATICとやや大人しくなった。Aクラスで採用済みの1.3Lターボも用意する。
メルセデス・ベンツ GLB 日本導入予定 2020年年央
名前からもわかるようにBクラスをベースとしたコンパクトSUVという成り立ちで、GLAとGLCの間に入る。スリーサイズは4634×1834×1659mm。ホイールベースは2829mmと長く、この余裕から2名分の3列目シートをオプション設定する。基本メカニズムやエンジン展開などはGLAと共通部分が多いが、中心となるのは2LターボのGLB250 4MATICとなるだろう。
メルセデス・ベンツ GLS 日本導入予定 2020年秋頃
GLクラスがGLSに名を改めたのが2015年。それこから4年後、2代目となる新型GLSが発表された。メルセデス・ベンツのSUVの旗艦モデルとなるだけに、全長5207mm×全幅1956mmとかなりの巨漢。サードシートは電動可動式で、ここにも快適な空間を確保している。新技術も豊富で、電動式のアクティブサスペンションなどを装備。エンジンは4L V8ターボ+マイルドハイブリッドで489psの実力だ。
メルセデス・ベンツ Vクラス 日本導入予定 2020年春
マイナーチェンジが10月に国内発表されたVクラス。バンパーが新デザインとなり外観をリフレッシュしたほか、高級ミニバン需要に応えるため2列目にヘッドレストクッション、オットマン、マッサージ機能などを備えた「エクスクルーシブシートパッケージ」を新たに設定している。ボディは標準、ロング、スーパーロングの3種だが、2.2L直4ディーゼルは共通だ。(文:石川芳雄/Motor Magazine 2020年2月号より)