毎年、ジュネーブ モーターショーの直前に発表される、ヨーロッパ カー・オブ・ザ・イヤー(以下、ユーロCOTY)。2020年のジュネーブ モーターショーは中止されたが、ユーロCOTYはプジョー 208が獲得した。
トヨタ カローラは残念ながら6位に終わる
ヨーロッパのメジャーな自動車雑誌7誌がオーガナイズし、23の国から58人の自動車ジャーナリストが投票して選ばれる、ユーロCOTY。1964年から開催され、毎年ジュネーブ モーターショーの直前に発表されるだが、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大を考慮してショーは急遽中止となった。それでも、ユーロCOTYは予定どおり発表された。
最終選考に残った7台と、投票の結果は以下のとおり。
第1位:プジョー 208(281ポイント)
第2位:テスラ モデル3(242ポイント)
第3位:ポルシェ タイカン(222ポイント)
第4位:ルノー クリオ(211ポイント)
第5位:フォード プーマ(209ポイント)
第6位:トヨタ カローラ(152ポイント)
第7位:BMW 1シリーズ(133ポイント)
2020年のユーロCOTYに輝いたプジョー 208は、プジョーのBセグメント ハッチバックだ。かつては205、206、207とフルモデルチェンジするたびに車名の数字が上がっていたが、208となってからは車名はそのままとなった。2019年に発表された新型は、208としては2代目にあたる。1.2Lターボのガソリンエンジンを中心に、フルEVのe-208も設定されている。
日本では、2019年の秋にプジョー・シトロエン・ジャポン(現・グループPSAジャパン)が開催したイベントで新型プジョー 208が参考出品されたので、実車を目にした読者諸氏もいられるだろう。日本市場への正式な導入は2020年の第3四半期が予定されている。
また、今回の最終選考に残った7台のモデルでは、新型ルーテシアは2020年夏ごろには日本導入予定。フォードは現在正規輸入がないのでプーマの日本導入は難しそうだが、他のモデルは既に日本に導入されている。
ちなみに、プジョーのユーロCOTY受賞は、504(1969年)、405(1988年)、307(2002年)、308(2014年)、そして3008(2017年)に続き、6回目となる。