2019年夏にオープンしたNEXCO東日本最大級のサービスエリア
蓮田SA(上り)は、2019年7月にリニューアルオープンしたばかり。しかも、ただ新しくなったのではなく、場所ごと移り(以前の場所から東京側に約2.5km移転)、駐車場が約3倍、商用施設も約2倍に拡大しました。フードコートの座席数は、約330席に! NEXCO東日本で最大級のサービスエリアとなり、ただのSAではなく、「高速道路の道ナカの商業施設」である「Pasar(パサール)蓮田」と呼ばれることになりました。
ちなみに蓮田SA(上り)は、東北自動車道としては、最も東京に近いSA。そのため、東北地域のグルメやおみやげが数多く用意されているのも特徴です。仙台の名店「牛たん炭焼利久」がレストランとして出店されているのも目玉のひとつとなります。今回は、そんな蓮田SA(上り)で筆者が注目するグルメを紹介したいと思います。
まず、SAのある埼玉県自慢の食材を使う「せたが屋」の「深谷ネギチャーシュー 平打らーめん」(タイトル写真:1000円)です。「せたが屋」とは、名称のとおりに東京・世田谷区の環七沿いにある有名ラーメン店。魚介をベースにした強烈な旨味あるスープの効いた、煮干し醤油ラーメンがトレードマークです。お店のスタッフに聞けば、やはり人気ナンバー1は、定番である「せたが屋らーめん」(1150円)とか。
ですが、今回、紹介する「深谷ネギチャーシュー 平打らーめん」の人気も高く、しっかりと売れ行きベスト3に入っているとか。こちらの特徴は、定番と同じく魚介と動物系をミックスしたダブルスープに、埼玉自慢の深谷ネギと、平打ち麺を組み合わせたところにあります。
麺を口の近くまでもってくれば、ふんわりと煮干しの香り! それでいて、ほおばれば濃厚なコクが口の中に広がります。しかも、後味さっぱり。太い平打ち麺は、噛み応えたっぷりで、まるでご飯をいただくかのようで、強烈なスープに負けない存在感があります。そして深谷ネギですが、ネギ特有のツンとくるシゲキがなく、とってもマイルド。チャーシューとの相性も抜群。いや、もう、どんどんと食が進みます!
ぐいぐいと食べ進めていると、横から「実は、これもおすすめなんですよ」というスタッフさんの声。見れば、「らーめん屋のカレー」(400円)。え? カレー? と、不思議に思いつつも、試してみれば・・・。驚くことに、煮干しの風味! ラーメンのスープがカレーに使われているんですね。聞けば、「ラーメンとセットで食べていく方が非常に多いんですよ」とのこと。見た目は普通のカレーですけれど、本当にネーミング通りのラーメン屋さんにしかできないカレーです。これは、ぜひとも試してほしいグルメです。
そして、もうひとつのおすすめが、夏限定メニューである「韓美膳(ハンビジェ)」の「夏野菜と牛カルビ 石焼ビビンパ」(1298円)です。おいしいものを食べたいのであれば、旬の食材を使うのがベスト。つまり、暑い時期は夏野菜が一番おいしいというのが基本です。
こちらのメニューは、ナムルの代わりに、ナスやオクラといった夏野菜をたっぷりと使ったビビンパです。暑いからこそ、熱々のビビンパを大汗かいていただくのが、健康的というもの。お肉と野菜、焼かれたお米とピリ辛のコチュジャンタレをよ~く混ぜていただけば、旨味、甘み、辛味が混然一体となってお口の中に広がります。この美味しさがあれば、夏の疲れもすっかり忘れてしまうはず。ちなみに、添え物であるチヂミにはニラがたっぷり、スープにはワカメといったように韓国料理は意外に野菜類が多くて、とってもヘルシー。ビタミンをバランスよくいただけるので夏バテ対策となること間違いなし。
夏の暑さに負けないためにも、パワーのあるがっつりグルメを紹介しました。暑い時こそ、熱々の料理をいただきましょう!(文と写真:鈴木ケンイチ)
■「Pasar(パサール)蓮田」(上り)
●営業時間
「せたが屋」7:00~23:30(ラストオーダー23:00)
休日は7:00~23:30(ラスト―オーダー23:00)
「韓美膳(ハンビジェ)」10:00~21:30(ラストオーダー21:00)
休日は10:00~21:30(ラストオーダー21:00)
※コロナ禍の影響により、営業時間が変更になる場合があります。