新潟や群馬の自慢の食材をおみやげに!
上里SA(上り)は、関越道に上信越道と北関東道が合流してからすぐ、という立地です。そのため、ご当地となる埼玉だけでなく、上信越道や北関東道を経由した先にある、群馬や栃木、長野や新潟などのグルメやおみやげが集まってくるという特徴があります。また、2016年にリニューアルされて、「ドラマチックエリア上里(上り)」として、より地域色を強めたSAとなっています。
そんな上里SA(上り)で、大人気となっているおみやげが「魚沼スイーツ 半熟かすてら」(1426円、タイトル写真も)です。新潟県魚沼といえば、コシヒカリの産地で有名なところ。その魚沼産コシヒカリの米粉で作ったスイーツです。しかも、たまごは厳選した「新潟赤たまご」、砂糖は最上級四国産の和三盆糖、塩は新潟県笹川流れの天然塩といったように素材にもこだわりぬき、それを職人さんがひとつずつていねいに焼き上げる、ぜいたくな逸品です。
驚くのは冷凍状態で販売されていること。卵を使った焼き菓子なのですが、常温では中身が半熟というかトロトロなんです。そのため切るとトローリと中身が流れ出ます。おっとっとと、すくうように口の中に押し込むと・・・! 濃厚で上品な甘み。たまごの味が強いのですが、洋菓子と和菓子の中間のような不思議な味わい。同封の説明書を見ると「もう一度、凍らせてもOK」とあるので、再び冷凍庫へ。凍ったかなあと見ると、カチカチにはならず、しっとりしたままで、そのまま冷菓として食べることもできます。残暑の厳しい秋であれば、凍ったままもオススメです。今までにない食感と味わいが人気の理由なのでしょう。
続いての注目のテイクアウト グルメは「焼きまんじゅう」(1串350円)です。これは群馬県のソウルフードとも呼ばれるもので、読んで字のごとく、おまんじゅうを焼いたもの。茶色っぽくなっているのは味噌ダレをつけているからです。施設の外側にある「串 紋次郎」で注文していただけるホカホカの1本にカブリと食いつけば~、おまんじゅう部分はフカフカ。具のない肉まんのような食感です。表面の味噌ダレは甘辛ですから、スイーツじゃなくてオヤツといったほうがぴったり。しかも、相当に大きいです。みたらし団子と比べると数倍大きくて、小ぶりな肉まんに近いくらいのサイズ感です。2本も食べれば、普通の人はお腹がいっぱいになるはず。小腹の空いた夕方もいいし、朝食にもいいかもしれませんね。この使い勝手の良さが、広く親しまれた理由なのでしょうか。
そして、最後に紹介するテイクアウト グルメは「ROYAL sweets」の「ロイヤルのスイートポテト『紅寿』」(370円)。これは、厳密に言えば埼玉でもなく群馬でも栃木でも新潟でも長野でもありません。あえて言えば、「ROYAL sweets」の発祥の地である九州のグルメです。九州といえばサツマイモですからね。
実は、上里SA(上り)は、ロイヤルホストなどの外食産業で有名なロイヤルホールディングス(株)が経営しており、その中のひとつのお店が「ROYAL sweets」となります。そして、ここのスイートポテトは60年以上もロイヤルが製造・販売している自慢のお菓子なんですね。そんな自慢のお菓子が関越道で食べられるのが、上里SA(上り)だけというわけです。
そんな自慢のスイートポテトの中でも、今回、紹介するのは焼き芋風味となっている「ロイヤルのスイートポテト『紅寿』」(370円)。見てのとおり、表面が焼きいも風になっています。食べてみると分かるのですが、リアルなサツマイモが外側に薄い層として使われています。中身のスイートポテトは、サツマイモの上品な甘みを活かしたまま、よりネットリとした口当たり。あっさり風味なのか、どんどん飽きずに食べることができます。甘いものが苦手な人にも、これならいけるかもしれませんよ。
今回紹介したテイクアウトのグルメは、新潟と群馬と九州に関連するものでした。さらに最新のグルメから伝統のソウルフード、歴史ある洋菓子など、内容も多彩。まさにいろいろな地域の味を楽しめる上里SA(上り)ならではのラインアップだと思います。(文と写真:鈴木ケンイチ)
■上里SA(上り)
●営業時間
「上里SAショッピングコーナー」 24時間営業
「ROYAL sweets」 10:00~20:00
「串 紋次郎」 10:00~20:00
※コロナ禍の影響により、営業時間が変更になる場合があります。