マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)が開発
初公開された「マクラーレン エルバ ガルフテーマ by MSO 」はマクラーレンとガルフオイルとの新しい未来を祝うべく開発されたモデルで、ブルーとオレンジのガルフカラーにインスピレーションを得てマクラーレン・オートモーティブの社内ビスポーク部門であるマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)が特別に制作したもの。
マクラーレン エルバはマクラーレンの最高峰であるアルティメットシリーズに第4弾(P1、セナ、スピードテイルに続く)として登場。基本的なコンポーネンツはマクラーレン セナから流用されているが、4L V8エンジンは815psにパワーアップされ、カーボンファイバー製のモノケージと呼ばれるバスタブ型シャシに、バーチャルキャノピーを作り出す革新的なアクティブ・エア・マネジメント・システム(AAMS)が組み込んだ、ルーフもウインドーもないオープンコクピットボディとして「マクラーレン史上最軽量」とを謳うモデルとなっている。
マクラーレンとガルフオイルの関係は、1960年代後半から1970年前半、F1やCan-Amシリーズで大成功を収め、その後1990年代にはル・マン24時間レースでガルフカラーのマクラーレンF1 GTRが走るなど、モータースポーツ界の代表的なパートナーとして親しまれている。
MSOのアンサー・アリ マネージングディレクターは今回の発表について「マクラーレン エルバ ガルフ テーマは、スポーツカーレースにおけるマクラーレンの歴史とガルフオイルとの新たなパートナーシップを示すものです。 MSOは『芸術の可能性(art of the possible)』のにおける可能性の領域を広げることに取り組んでおり、こうしたプロジェクトは、カスタマーに提供可能なパーソナライゼーションのオプションがますます拡大していることを示しています。今回はガルフブランドのロゴをデザインに組み込むことで、由緒正しいカラーリングであることを強調しています」とコメントしている。
マクラーレン エルバは2020年後半からデリバリーが予定されているが、その生産台数はわずか149台。MSOが1台1台独自のアイデンティティを盛り込んで組み付けられており、この「ガルフテーマ by MSO 」もひとつのオーダー例となる。
ちなみに、マクラーレン エルバの日本での車両価格は137万5000ポンド(約1億9000万円)からとされている。
なお、パートナーシップ締結後のF1イギリスGP以降の、マクラーレンのF1マシン「MCL35」のエンジンカバーとウイングミラーにガルフのロゴが入っている。