中央道から東名へ至る圏央道で唯一のPA
厚木PA(内回り)は、2014年にオープンしたPAです。中央道から東名高速道路までの間では、唯一のPAとなります。場所は、中央高速の分岐となる八王子JCT(ジャンクション)から20kmほどですから、中央道からは15分ほど。また、その先の東名高速道路の分岐の海老名JCTまでは10kmほどの場所に位置します。PAの建屋が相模川沿いにあるので、昼間は川を眺めながら食事ができるのも特徴です。
建屋に入ると、右手前にテイクアウトの「Goody Roasters」があり、中央が「豚’s ROAD」と「ATSUGIらぁめん」のあるフードコート、左手がショッピングコーナーとなります。
お疲れの人こそ味わってほしいグルメたち
まず、試して欲しいのが、テイクアウトの「Goody Roasters」にある「とん漬けドッグ」(480円)です。「とん漬け」って何?と思いますよね。そう、これは厚木の名物で、ミソ漬けした豚肉のこと。なんでも江戸時代末期に考案されたもので、当時の人が豚や牛の肉を食べるのを嫌っていたため、それとわからぬようにとミソを塗って焼いたところ、美味いと評判になったのが由来とか。
そして、その厚木の名物である「とん漬け」のソーセージ版が今回の「とん漬けドッグ」となります。見た目は普通のホットドッグですけれど、食べてみると、お肉がミソ味になっていてビックリ! とはいえ、ミソ風味はそれほど強くないので、パンとの相性もまずまず。個性的な味は、クセになるかもしれませんよ。
続くは「ATSUGIらぁめん」の「にぼしとんこつラーメン」(950円)。ドンブリの写真を見てピンと来た人もいるでしょう。こちらのラーメンは、神奈川県秦野市の有名店「なんつッ亭」とのコラボレーションメニューで、濃厚な豚骨と煮干しを効かせたスープが特徴。ドンブリに顔を近づけただけで、ガツンとばかりに煮干しの香りに包まれます。
飲むというよりも、食べる! というような濃厚なスープに、太く硬めの麺の相性も抜群。刻んだタマネギは豚骨と煮干しのバランスをとる、よい仕事をしています。味自体は濃厚ですが、ボリューム自体は普通なので、意外や軽々と食べきることができました。頑張った日のご馳走にいただきたい一杯です。
そして最後の逸品は「豚’s ROAD」の「元気が出る丼」(980円)。豚肉とニンニクの効いたタレで煮込んでおり、この先の道のりも厚木PAで元気になって行って欲しいというお店の願いが込められた名前のドンブリです。とはいえ、食べてみると意外と脂っぽくなく、しかも汁がたっぷりとあり、さらさらと流し込むように食べてしまえます。ただし、ボリュームはたっぷり。飽きそうになったら卵を投入して、味を変化させましょう。さらにグイグイと食べることができますよ。
疲れた日や頑張った日は、ぜひとも厚木PA(内回り)のがっつりメニューで元気を回復したいですね。(文と写真:鈴木ケンイチ)
■厚木PA(内回り)
●営業時間
「Goody Roasters」 6:00~23:00
「ATSUGIらぁめん」 6:00~23:00
「豚’s ROAD」 6:00~23:00
※コロナ禍の影響により、営業時間が変更になる場合があります。