2021SKセールの特徴は、限定カラーの工具ケースの他にもまだある。そこで今回は、こだわりの収納トレイシステムについて紹介する。(Motor Magazine2021年2月号より)

探す無駄、紛失リスク、重複した購入などを防ぐ

毎年、KTC(京都機械工具)の開催するSKセールにはさまざまな特徴がある。前回は、その中の「多彩な限定カラー」、「工具の個人持ちで感染症予防」、「デジタル式トルクレンチの採用」などに触れたが、今回は「定位置管理を実践! 収納トレイシステム」を紹介する。

今回、主な工具セットに二層式発泡収納トレイが新たに採用された。その数は実に60セットにも及ぶという。この収納トレイの特徴は、従来の硬化プラスチックから発泡樹脂製に変わったことだ。これにより割れやすいという弱点を克服し、長持ちする収納トレイが実現できた。

画像: 二層式の構造を採用することで使った工具を一瞬でどこに収納すればいいのかわかるようになっている。

二層式の構造を採用することで使った工具を一瞬でどこに収納すればいいのかわかるようになっている。

またチェストタイプの工具セットなどでは、よく使う工具を優先にチェストのトップにレイアウトするなど、現場の目線、使う人の視点に立って工具が配置された“定位置管理”が実践されているのもこの二層式発泡収納トレイシステムの特徴である。工具の置き場所が決まれば、「探すムダ」、「紛失リスク」、「重複した購入等を防ぐ」ことができるのである。

画像: 作業履歴をデジタル管理できるトルクル。その収納部にはトルクの測定範囲のN・mが刻印されている。

作業履歴をデジタル管理できるトルクル。その収納部にはトルクの測定範囲のN・mが刻印されている。

この二層式発泡収納トレイシステムにはKTCのこだわりも詰まっている。たとえばトレイ本体には収納する工具のサイズが刻印されていて、どこに収納すればいいのか、すぐわかるようになっている。収納する場所がすぐわかるのだから取り出すのも簡単だ。

画像: 右が硬化プラスチックタイプの発泡トレイ。左が今回多くのセットに採用された発泡樹脂の収納トレイだ。

右が硬化プラスチックタイプの発泡トレイ。左が今回多くのセットに採用された発泡樹脂の収納トレイだ。

収納時の美しさも追求している。ソケットを収納した時にそのトップ部分の高さが綺麗に揃っているのだ。これは収納部分の深さをひとつひとつ調整することで実現した。こうした細かい部分への配慮もKTCらしいところだ。そして実際に高さの揃ったソケットが並ぶ光景は実に気持ちがいい。さらに収納容量を増やすため工具同士が干渉しない程度に厚さを薄くしているのも特徴である。

画像: ソケットの収納部には大きさが刻印され、さらにそれぞれ高さも変えられトップの位置が揃うようになっている。

ソケットの収納部には大きさが刻印され、さらにそれぞれ高さも変えられトップの位置が揃うようになっている。

こだわりの“ものづくり”をしているKTCだからこそ見えてくることがある。工具ケースだけ、または工具だけを作っていても気が付かないことでも、工具も工具ケースも作っているからこそ、こうした工具ケースの中味のことや「探すムダ」、「紛失リスク」、「重複した購入等を防ぐ」ことまで考えられるのだろう。

さて、こうした特徴のあるSKセール。開催期間は2021年4月20日まで。今からでも十分に間に合うので興味のある人は、ぜひ2021SKセールスペシャルサイト(https://sk.ktc.jp/)へどうぞ。(文:千葉知充/写真:西田雅彦)

画像: 工具セットがお得に購入できる2021SKセールは2021年4月20日まで開催している。

工具セットがお得に購入できる2021SKセールは2021年4月20日まで開催している。

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