製造方法、デザインを含めて停滞していた旧車ホイールマーケットに最新の製法&技術を盛り込みながら、新たなスタンダードホイールを目指したRAYS(レイズ)の「TE37V」。2020年にリリース予定だった生誕10周年記念の「TE37V 10thアニバーサリー」モデルが2021年の春に限定発売される。その仕様内容が明らかになった。

発売当初のステッカーロゴをレイズ史上最長のマシニング加工時間で再現

いまやレイズのTE37Vは、旧車はもちろんのこと現行ロードスターなどの定番ホイールとして2010年に登場し、今も多くのファンに愛されている。TE37Vは、その名が示すとおり、ベースは鍛造ホイールのマスターピースである「TE37」だ。それに旧車ホイールの代名詞である深さを強調するステップリムを組み合わせることで性能は最先端でありながら、ノスタルジックな雰囲気を兼ね備えるデザインに仕上げている。

TE37Vの発売当初、ターゲットとしていた車両は1960年~1970年代の国産旧車、例えばAE86(トヨタ スプリンタートレノ/カローラレビン)、マツダ 初代ロードスター(NA型)、2代目ロードスター(NB型)などだった。当時のマーケットで人気の高かったライトウエイトスポーツを軸に旧車への展開をプラスすることで裾野を広げ、認知を高めるプランだった。

これが功を奏し、一躍人気ホイールとなったTE37Vは、2020年で生誕10周年を迎えた。これを記念して10周年記念モデル「10thアニバーサリー」を2020年にリリース予定だったが、コロナ禍の影響で1年先送りし、2021年の春に晴れてリリースされることになった。

「TE37V 10thアニバーサリー」と称される記念ホイールのコンセプトは、ルーツであるTE37のデビューモデルのオマージュである。

画像: RAYSの最新テクノロジーであるA.M.Tで仕上げられた彫刻ロゴは、同社史上最長となる作業時間で仕上げられた逸品。

RAYSの最新テクノロジーであるA.M.Tで仕上げられた彫刻ロゴは、同社史上最長となる作業時間で仕上げられた逸品。

イメージカラーは定番のブロンズとし、発売当初に採用されていたステッカーのロゴデザインをレイズの特許技術である3DマシニングのA・M・T(アドバンス・マシニング・テクノロジー)で再現する。ノスタルジーなデザインを最新テクノロジーで蘇らせる手法は、10周年記念モデルにふさわしい演出と言える。

価格やサイズなどの詳細はまだ発表されていないが、どうやら15インチから展開されるようだ。ただこの記念モデルは数量限定なのでマメにチェックすることをオススメする。詳細がわかり次第、また紹介する。

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