2021年4月26日、女優・伊藤かずえさんの30年来の相棒である愛車「シーマ」をレストアするために、日産自動車のグループ会社「オーテックジャパン」で引渡し式が行われた。レストア前のシーマの走行距離は、26万6500km!

レストア前の走行距離は、なんと26万6500km!

伊藤かずえさんの愛車「シーマ」がSNSやメディアで話題となったのは、2020年10月に伊藤さんがシーマの1年点検をSNSに投稿したことからはじまる。初期型シーマを新車で購入してから30年以上も乗り続けるという驚きの事実に、多くのクルマ好きから支持された。この話が日産の社内でも話題となり、日産からの感謝の想いをレストアという形で応えるために、有志によるチームが結成されたという。

引渡し当日、伊藤さんご自身でシーマのハンドルを握り、オーテックジャパンへ来場した。しばらくの間、愛車とはお別れになるのでラストドライブを楽しんできたという。このときの走行距離は26万6500km。「メーターが新しくなてもメーターは戻さないで欲しいですね」と笑顔で話していた。

また伊藤さんは「娘が生まれてチャイルドシートでシーマに乗っていたのが、昨日のように感じます。今では、娘もこのシーマを運転しています。30年も乗っているとクルマに魂が宿っているように感じます。今までありがとう、新しくなってからも頑張って乗せてください」とも語っていた。

1988年に登場したシーマは、スペイン語で「頂上」を意味する。255psを発生する3L V6ターボエンジン「VG30DET型」を搭載する。伊藤さんの愛車は、電子制御エアサスペンションを搭載した最上級グレードの「タイプII リミテッド」だ。

今後のレストアのスケジュールだが、まずはクルマの状態をチェックしてから、伊藤さんと話しながら進めていくそうだ。嬉しいことに、レストアの進展状況は随時、日産公式Twitterなどで配信される。シーマのレストア作業中の代車として「キックス」が貸し出された。

画像: シーマのレストア中は、代車として日産キックスが貸し出された。

シーマのレストア中は、代車として日産キックスが貸し出された。

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