2021年5月16日、ジュリアーノ・アレジ(クオ バンテリンチーム トムス)がオートポリスサーキットで行われた2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦で初優勝を飾った。アレジは元F1ドライバーのジャン・アレジと女優の後藤久美子の長男で、今シーズンから日本に拠点を移し、トムスから出場している。
悪天候の中、ポールポジションからの見事な勝利
ジュリアーノ・アレジが国内レースの最高峰、2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権で優勝を飾った。第3戦オートポリスの決勝は、朝から濃い霧に包まれ、時折大粒の雨が落ち、雨が止むと強風が吹くという荒天に見舞われる中で行われ、ポールポジションからスタートしたアレジ(クオ バンテリンチーム トムス)は好スタートを決めて、レースをリード。その後、さらに雨が強くなり、14周めに赤旗中断、そのままレースは終了となった。
これにより、アレジの優勝が確定。降雨による赤旗中断での優勝ではあったが、ポールポジションから素晴らしい速さでもぎとった見事な優勝だった。
アレジは欧州GP3、FIA-F2での活躍を経て、今シーズンからトムスに移籍し、スーパーフォーミュラ、スーパーフォーミュラ・ライツ、スーパーGTに参戦を開始したばかり。スーパーフォーミュラ参戦は中嶋一貴がWECなどで参加できない時の代役という状況だが、そのチャンスを見事に生かす形となった。
ちなみに2位は坂口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、3位には松下 信治(B-MAX RACING TEAM)が入った。
ジュリアーノ・アレジ (Kuo VANTELIN TEAM TOM'S 36号車)
「2戦目で優勝できたことはとても嬉しいです。こんなに早く勝てるとは思っていませんでした。本当は全部走り切って勝ちたかったですが、天候相手では仕方ありません。前戦鈴鹿ではスタートが上手く行かなかったので、今日はスタートを決められて良かったです。トリッキーなコンディションで、最初はグリップを得るのが難しかったですが、チームが素晴らしいクルマを用意してくれたおかげで、タイヤが暖まってからは順調でした。チームに本当に感謝しています」