トリプルの冷感効果が快適さを維持するフリーズテック
今回、紹介&レビューするのは、冷感インナーシャツ「FREEZE TECH(フリーズテック)」だ。このシャツは、接触冷感の生地に、さらに冷感プリントを施すことで、気化熱・接触・プリントによる3つの冷感効果を発生することがポイントになる。
この「冷感プリント」をもう少し詳しく説明すると、裏地全面にエリスリトールやキシリトールを含有処理したのがミソ。これが人の皮膚から発生する湿気や汗を吸収すると、吸熱特性により生地温度が下がる。その結果、冷感が発生するとともに、さらに風を受けることなどにより、それが強まるという循環となる。
仕事などのハードな使用用途を考えると、頻繁な洗濯による性能低下も気になるところだが、テストでは50回洗濯しても冷感プリントは取れずに冷感性能もキープできたというので、ありがたいところ。
今回のレビューは、夏真っ盛りは過ぎてしまったものの、2レイヤーのレーシングスーツを着込まなければいけないサーキット走行で行った。まず着心地だが、縦横に柔軟性のある生地のため身体にフィットする感じで好感が持てる。長袖の部分も窮屈さなどは一切ない。
当日は、アスファルトからの照り返しもあり、筑波サーキットの気温は30度近くまで上がっていたので、着用したときのひんやり感は気持ちがいい。ピットが埋まっていたために日陰の逃げ場があまりないパドックにいるとすぐに汗ばむ感じだが、少しでも風が吹けば強い冷感を感じることができた。
走行の際は、その上からレーシングスーツを着込まなければいけない。レーシングスーツのファスナーを完全に閉めても少しの間は冷感が残っているが、サーキットを走り出してしまうとその感覚が薄れてしまうのは、いたしかたないところだろう。
ただ、走り終わってレーシングスーツの上半身を開ければ、すぐに冷感が戻ってくるのは嬉しい。汗も比較的早く引いていくような感じで、これからのサーキット走行でも必需品となりそうだ。ただし、FIA公認のアンダーウエアが必要となる公式レースなどでは着用できないので注意が必要だ。
ちなみに、今回はシャツのみのレビューとなったが、ラインアップにはタイツ、アームカーバー、ネックゲータも揃っているので、用途によって使い分けることができるだろう。
■「FREEZE TECH 長袖クルーネックインナー」仕様
■サイズ:M、L、XL、2XL
■機能:冷感プリント+接触冷感、吸水速乾、抗菌防臭、UV、縦横伸縮
■形態:長袖クルーネック、長袖ローネック、半袖クルーネック、半袖ローネック、ノースリーブVネック
■製造国:日本
■価格:6380円(税込)