伝統と風格を感じさせる劇場の前に、なぜか巨大なカプセルに包まれてたたずんでいるメルセデスAMG G63。「マトリックス」最新作の全米プレミアを祝福する姿だという。ストーリーを左右するキーアイテムである「赤いピル」のインスタレーションアートとのことだが、GクラスとSF映画の接点とは果たして・・・(ネタバレなし)

モチーフは「赤いピル」。主人公ネオの選択を問う重要なアイテムだ

画像: サンフランシスコ カストロ地区にある全米最古の映画劇場の一つが、カストロ劇場。1922年にオープンした。

サンフランシスコ カストロ地区にある全米最古の映画劇場の一つが、カストロ劇場。1922年にオープンした。

2021年12月18日、全米最古の映画劇場と言われるサンフランシスコ カストロ劇場前の路上に突如、巨大なカプセルが出現した。薄い膜に包まれた中心にたたずんでいるのは、メルセデスAMG G63。これは「THE MATRIX RESURECTIONS U.S. PREMIER」の開催を祝う、現代アートふうプロモーションの一環だ。

第1作「マトリックス」の誕生は1999年、2作目の「レボリューションズ」と3作目の「リローデッド」が2003年に連続して放映され、それぞれに大ヒットした。実に18年ぶりとなる最新作「マトリックス レザレクション」も大きな話題を呼んでいるが、その劇中にメルセデス・ベンツ G550が登場する。そこで、今回のインスタレーションが実現したというワケだ。

カプセル、と表現したけれど正確にはこれ、「赤いピル(飲み薬)」を模したもの。作中で主人公ネオ(キアヌ・リーブス)が、生きる世界を選ぶ時に使われる。青はエイリアンが作り上げたバーチャルリアリティの世界にとどまる選択、赤はそこから脱出して未知の現実に向けて歩き出す選択だ。

「自由、個性、自己決定」が、共通のコンセプト

画像: 赤いピルのサイズは、全長12m×幅4m×高さ3.5m。展示されたのはメルセデスAMG G63だが・・・

赤いピルのサイズは、全長12m×幅4m×高さ3.5m。展示されたのはメルセデスAMG G63だが・・・

画像: 劇中に登場するのは、G550とのこと。こちらは実際の撮影シーン。

劇中に登場するのは、G550とのこと。こちらは実際の撮影シーン。

「Gクラスと赤いピルは非常によく合っています。どちらも自由、個性、そして自分の行動は自分の意志で決めることの尊さを表しています」・・・メルセデス・ベンツ G GmbHのマネージングディレクターCEOであり、メルセデス・ベンツAGのオフロードビークル プロダクト部門統括でもあるエメリッヒ・シラー博士は、そう語っている。

「マトリックス レザレクション」は、日本でもすでに全国公開が始まっている。ネオとトリニティ(キャリー=アン・モス)の冒険に、Gクラスがどんな形で関わってくるのか。ぜひ、スクリーンでチェックしてみて欲しい。(Webモーターマガジン編集部 神原 久/G-Class × Matrix-Film,Warner Bros. Pictures, Village Roadshow Pictures and Venus Castina Productions, “THE MATRIX RESURRECTIONS,” a Warner Bros. Pictures release)

画像: wwws.warnerbros.co.jp
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