廃車無料や廃車の無料引き取りと聞いて「そんなにうまい話などないのでは?」と思う方も多いのではないでしょうか。後から何らかの費用を請求されるのでは、と疑っている方もいるかもしれません。

結論から言うと、廃車無料は本当に行われていることであり、レッカー代や廃車の手続き費用を無料で行っている業者は確かに存在します。

なぜ無料で行ってもらえるかというと、引き取ったクルマを解体し、中古パーツとして流通させるほか、海外で使えるクルマは輸出して利益を上げているからです。

ここでは、クルマを無料で廃車にできる理由や廃車買取業者がどういった企業なのかを、詳しくお伝えいたします。

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廃車買取は怪しくない!無料引き取りできるカラクリとは?

クルマを廃車にする場合、以前はディーラーなどの自動車販売店や自動車整備工場に相談し、数万円の廃車手数料がかかることが通常でしたので、そのことを知る世代にとっては「廃車が無料」と聞くと怪しさを感じるのも当然でしょう。

ところが、本当に無料で廃車手続きやクルマの引き取りを行ってくれるサービスが最近は出てきています。真っ当な業者であれば後から高額な費用を請求されることもありませんし、レッカー代を負担してもらえるような業者もあります。

では、どうして無料なのに利益を上げることができるのか?それは、以下のような3つのカラクリが隠されているからです。

  • 廃車するクルマを資源として再利用している
  • 中古部品として流通させている
  • 海外に輸出している

1.廃車するクルマを資源として再利用している

クルマは多くの部品からできていますが、その多くは資源として再利用できます。とくにクルマに使用されているスチールは、鉄スクラップとして海外に輸出されるほど大きな市場に成長しています。

誰もが知っている通り、クルマは金属が多く使用されています。その総重量の約80%がリサイクルされると言われていますから、廃車にするクルマは資源であると同時に、鉄スクラップとして輸出して外貨を手に入れることができる貴重な資産でもあります(参考:自動車リサイクル法とは(METI/経済産業省))。

このほかクルマには、鉄スクラップのほかにも様々なリサイクル資源があります。自動車リサイクル法により細かくリサイクル方法が定められ、廃車として捨てるのではなく資源として現金化されています。

2.中古部品として流通させている

廃車を無料でできる大きな理由が、中古部品として流通させることができるからです。廃車になるクルマは、中古車として流通させられない場合が多くても、使える部品が数多くあります。

廃車買取業者は、クルマを解体して使える部品とそうでない部品に分けます。そして、使える部品は綺麗に洗浄され、主に自動車修理工場向けに販売されています。このほか、リビルト部品と呼ばれる中古部品を再生した商品にすることで、商品価値を高めて販売されています。

最近では、中古部品を使用して修理する一般ユーザーが増えてきたこともあり、ECサイトでも数多くの中古部品が売られるようになりました。これらの中古部品の多くは、廃車になったクルマから取り外された部品たちです。

3.海外に輸出している

廃車になるクルマには、故障がほとんどなく、まだ使える場合が少なくありません。国内では廃車扱いされるクルマでも海外では人気がある場合が多いので、輸出販売されます。

このようなクルマが廃車になる理由として、古くなったことや走行距離が多くなったことが挙げられます。また、我が国では新車登録から13年経つと増税されるので、それを嫌ってまだ乗れるにも関わらず、廃車にされるクルマが多いことも現実です。

海外に輸出される方法も多岐にわたります。クルマ単体として輸出される場合から部品として輸出される方法など様々です。

部品として輸出される場合、国内で一度解体してから海外に輸出されます。その際にかかる人件費を浮かせるために、クルマを2個から3個程度にカットして部品として輸出し、海外でもう一度組み立ててクルマ単体として再利用されるパターンもあります。

このように、国内では廃車にするしか方法がなくても、海外では問題なく走行させられる場合がほとんどです。また修理費用も国内より格段に安いため、かなりひどく故障していても海外で修理して乗り続けられている国産車が、多く見られます。

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安心できるおすすめ廃車無料サービスおすすめ3選

ここからは安心して利用できるおすすめ廃車無料サービスをお伝えします。いずれも廃車買取業者ですので、状態が良い場合は数万円で買い取ってくれる可能性もあります。全国対応のサービスのみ紹介していますので、気になる方は公式サイトから申し込みを進めてみてはいかがでしょうか。

1.ナビクル廃車買取

画像: 画像引用:ナビクル廃車買取 haishakaitoru.com

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haishakaitoru.com

最初にお勧めするのがクルマ一括査定でお馴染みの「ナビクル」の廃車買取サービスです。運営のエイチームライフデザインは上場企業の子会社であるため、クリーンな運営が行われていると推測できます。

ナビクル廃車買取はwebからの査定依頼後、電話で査定を行ってもらえる方式なので、わざわざ実車査定を挟む必要がなく、手間もかからずスピーディーな売却が実現しやすいです。

さらに、レッカー代含め、廃車手続きは全て無料で行なってもらえるため、ディーラーなどに申し込むよりお得に廃車手続きを終わらせられるでしょう。

また自動車税の還付を行なっていることも明記しており、安心です。

安心して利用できる廃車引き取りサービスとしてお勧めしますので、迷ったらまずはナビクルに査定依頼をしてみてはいかがでしょうか。

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2.カーネクスト

画像: 画像引用:カーネクスト carnext-haishakaitori.jp

画像引用:カーネクスト

carnext-haishakaitori.jp

続いてお勧めするのが「カーネクスト」です。テレビCMなども積極的に打っており既にご存知の方も多いのではないでしょうか。

カーネクストは古いクルマや過走行車などの訳あり車の買取に強みを持っており、廃車買取にも積極的に力を入れています。パーツとして再利用することが目的なので、走行不能でも問題ありません。

査定は電話で行われ、廃車手続きは全て無料で行なってもらえます。当然クルマの引き取りも無料で行なってもらえ(レッカー代も無料です)、状態が良い場合は買値がつく場合もあります。

基本的にはどんなクルマでも受付していますので、引き受け先を探している場合はカーネクストに依頼してみてはいかがでしょうか。

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3.ハイシャル

画像: 画像引用:ハイシャル haishall.jp

画像引用:ハイシャル

haishall.jp

続いてはハイシャルです。廃車買取事業での累計相談件数は25万件で、確かな実績を持っている買取店です。「契約完了後の減額は一切しない」ことを宣言しており、ユーザーが安心して利用できるような気配りを感じます。

もちろん全国対応で廃車手続きは全て無料(レッカー代も無料)で行ってもらえます。指定の場所にクルマを引き取りに来てくれるので、自走不能になったクルマの方でも安心です。

さらに、自動車税・自動車重量税・自賠責保険の還付はもしっかり行なっていることを明記しており、安心して利用できる廃車買取業者です。

こちらもおすすめの廃車買取業者ですので、安心できる業者をお探しの方は査定依頼を申し込んでみてはいかがでしょうか。

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無料廃車サービスのトラブルを回避するための方法5つ

廃車買取で心配なのが、契約後のトラブルでしょう。廃車買取業者が広告で無料と宣伝していても、場合によっては引き取り時に費用が発生します。

また廃車買取では、電話で査定が完了する場合がほとんどなので、引き取り後に減額されるといった話も聞かれます。

お金が絡むことなので、最初の問い合わせと契約後で費用が変わればトラブルに発展するのは当たり前でしょう。しかし、トラブルは以下の5つのポイントに注意すれば避けることができます。

  • 廃車業者に無料になる内容を確認する
  • 広告にレッカー代が無料となっている業者を選ぶ
  • 査定後の金額が引き取り後に減額されないか確認する
  • 査定依頼した後に本当に無料で廃車が完了するか確認する
  • 査定金額と実際の買取金額に相違がないか確認する

1.廃車業者に無料になる内容を確認する

廃車買取無料と広告宣伝していても、無料になる内容は業者ごとで大きく異なります。それは、廃車買取業者の営業方法が異なることが、大きな原因です。

ただし、忘れてはならないこととして、廃車無料と宣伝していても実際は費用がかかっていることでしょう。この廃車無料と宣伝できる理由は、廃車費用やレッカー費用そして解体費用よりも廃車になるクルマに価値がある場合です。

つまり、廃車になるクルマの価値が廃車に関わる諸費用を上回れば、上回ったぶん現金として還元される仕組みです。

廃車無料の内容は業者ごとで異なる点に注意しよう

廃車買取業者では、廃車無料としていますが、その内容は広告宣伝だけを見てもどこも同じなので、宣伝だけでは業者ごとの違いを見極めるのは困難です。

そこで、廃車無料の廃車買取を依頼する場合、何が無料なのか詳しく聞いてみましょう。そうすることで、自分の愛車を廃車にする場合、本当に全てが無料なのかがわかるので、契約後にトラブルに発展するケースを防げます。

また、無料になるケースには、以下の3つがあります。廃車買取業者に相談する際は、これらの3つのケースのどれに当てはまるのかを確認しましょう。

  • 引き取りから手続きまで完全無料の場合
  • 廃車手続きは無料になるがそのほかの作業が有料の場合
  • 廃車手続きは無料だが手数料が上回っている場合
A.引き取りから手続きまで完全無料の場合

廃車買取業者の中で、引き取りから手続きまで無料としている業者があります。しかし、引き取りに関しては、特殊な場合は有料になる場合も少なくありません。完全無料で廃車にするには、引き取り無料の欄に、レッカー費用が無料になることを明記している業者を選びましょう。

完全無料とは、引き取り、廃車手続き、解体までの全てが無料ということですが、車種によっては当てはまらない場合もあります。問い合わせの際は、完全無料の対象が車種にも関係あるのかどうかを、確かめるようにします。

廃車買取は、けっして怪しくありません。廃車買取業者は、廃車になるクルマを適正に査定して高く売れるルートに転売しているので、無料で廃車にできます。廃車にしたいなら、無料でできる廃車買取業者を今すぐチェックしましょう。

B.廃車手続きは無料になるがそのほかの作業が有料の場合

廃車無料と広告を出していても、廃車手続きだけ無料という業者もあります。そこで、廃車無料と広告があっても、決して全て無料と思わないことです。

多くの廃車買取業者では、廃車無料を掲げて営業していますが、引き取りも廃車手続きも無料としながら、引き取りが難しいクルマは有料になる業者があります。また、廃車買取業者の全てが自社で解体工場を所有していません。ということは、解体を他社に委託するために手数料が発生します。

この解体を他社に依頼すると手数料が発生しますが、廃車になるクルマにそれほど価値がないと解体手数料を請求されるため、問い合わせの際は、解体費用はどうなっているか確認しましょう。

C.廃車手続き無料だか手数料が上回っている場合

非常に厄介なのが、廃車無料と表記しながら廃車にかかる諸費用が上回るために、実際は廃車費用を請求されるケースです。この場合、電話での査定時に廃車費用が発生する場合は、廃車買取業者から教えてもらえるはずです。

多くの場合、廃車になるクルマは輸出や部品にして販売できるので、廃車にかかる費用が廃車されるいクルマの価値を上回ることは限りなく少ないと言えます。

しかし廃車されるクルマの状態が、あまりにも使える部品がないほど朽ち果てていた場合は、どんなクルマでも買取としながらも廃車費用が発生する可能性があります。

そこで、廃車査定をするときには、クルマがどんな状態なのかを業者に詳しく伝える必要があるでしょう。特に電話査定のみの場合は、クルマの状態を正確に伝えることが非常に重要です。電話だからと軽い気持ちでクルマの状態を伝えるのではなく、少しでも高く査定してもらうために、詳しい状況説明が必要です。

2.広告にレッカー代が無料となっている業者を選ぶ

クルマを廃車にする場合、廃車買取業者に引き取りをお願いする方が大半でしょう。廃車買取業者の宣伝では、引き取り無料としている業者がほとんどですが、引き取り無料で行える作業は、自走できるクルマであって、キャリアカーに載せるのが難しくない場合です。そこで、無料でクルマを引き取りしてもらうなら、レッカー代を無料にしている業者を選びましょう。

レッカーと引き取りの違いは、クルマを運ぶ方法です。引き取り方法を大げさに言うと、業者が自走で乗っていくことも引き取りなので、とても簡単に引き取れりできる場合のことを指しています。

そのため、自走不可の場合やキャリアカーが入れない住宅街などでは、特殊なレッカー車が必要になるでしょう。そういった場合、通常の廃車買取業者では作業車を持ち合わせていないので、基本的にはレッカー専門業者に依頼します。

そのためレッカー費用が無料と表示していなければ、特殊な状況のクルマを引き取りする場合、有料になるケースがほとんどです。自走不可や特殊な状況のクルマを所有しているなら、レッカー代無料と謳っている廃車買取業者に依頼しましょう。

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3.査定後の金額が引き取り後に減額されないか確認する

廃車買取の体験談で聞くことがある話といえば、査定金額を伝えられた後、実際に引き取りに来た時に減額要求される事例です。そこで、廃車買取査定時に、引き取り時に減額される可能性があるのかを必ず聞いておきましょう。

廃車買取査定の特徴は、ほとんどの業者が電話査定で終了する点です。ということは、引き取りまで一切、現車は確認されません。そのため査定時と引き取り時にクルマの状態に大きな相違があると、減額要求される可能性が高いということです。

仮に、クルマの引き取り時に減額を要求してきた場合、何故そのよに減額されるのか、細かく内容を聞きましょう。そして納得できないのであれば、その場で即決するのではなく一度引き取りを延期してもらうようにして、消費者センターに相談することをお勧めします。

そこで減額のトラブルを避けるなら、契約後に一切の減額要求無しと謳っている廃車買取業者があります。そういった業者を選べば、減額を要求されずに済みます。

4.査定依頼した後に本当に無料で廃車が完了するか確認

廃車無料という広告宣伝を見ただけで全てを鵜呑みにするのは危険です。必ず、査定時全ての費用が無料なのか確認します。

廃車査定では電話査定が一般的なので、その時点で全ての手続きが完全無料で廃車を完了することができるかどうかを、確認します。

それには、廃車になるクルマの正確な情報や、クルマの所在がどこにあるのかを詳しく説明する必要があります。特に、動かないクルマでレッカーの手配がなければ移動が難しい場合は、事細かにクルマの保管場所について説明しましょう。

クルマに関しても、クルマの状況の詳しい説明が不可欠です。特に動かない場合は、事故で動かないのか、故障で動かないのかといったことに加え、どの程度の期間放置してあるのかも重要なほか、自分で取り外したパーツなどの申告が必要な場合もあるでしょう。

5.査定金額と実際の買取金額に相違がないか確認する

一般的に、廃車買取業者が査定金額を提示すれば、引き取り時に減額要求してきません。また、査定金額を引き取り時に現金で支払う業者がほとんどですから、引き取り時に買取査定と相違がないかを確認しましょう。

買取金額を引き取り時に受け取るためには、必要書類一式を揃えてからクルマを引き渡す必要があります。もし、書類が揃っていないと、後日書類を廃車買取業者に送る必要があり、場合によっては減額要求される場合もあるので、書類一式は確実に用意しておきましょう。

引き取り時に減額要求する業者はキャンセル

廃車買取業者の中には、買取査定金額から引き取り時に減額を要求する悪徳業者もあります。こういった業者は事前査定で、他社よりかなり良い買取条件を提示しているはずです。

注意すべき点は、他の廃車買取業者に比べて買取金額が数万円どころか10数万円程度上乗せされている場合です。このような場合、査定額を高額にしてユーザーを囲い込む営業を行い、後から減額しています。しかし、その場で減額に応じる必要はありません。何故減額になるのか、詳しく聞きましょう。

もし納得できない回答であれば、キャンセルを申し出ることです。そして、キャンセル料がかかると言われたら、消費者センターに相談してみましょう。契約書と状況次第では、キャンセル料は一切払う必要はありません。

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悪質な廃車買取業者に引っかからないためのコツ3つ

廃車買取業者の中には、少しでも利益を確保するため、還付金についての説明を省いたり、ユーザーの質問をはぐらかすなどして、ユーザーがわからない部分で悪質な営業をしている場合もあります。

大手廃車買取業者であれば、このような問題はほとんどあり得ませんが、あまり知られていない廃車買取業者が高額で買い取るからと飛びついてしまうと、思わぬトラブルに巻きこまれるでしょう。

そこで、悪筆な廃車買取業者に引っかからないためには、以下の3つのコツを覚えておくと良いでしょう。

  • 廃車時に税金の還付金について説明がある業者を選ぶ
  • こちらの質問に適切に答える業者を選ぶ
  • 廃車は費用が発生することを理解して業者を選ぶ

1.廃車時に税金の還付金について説明がある業者を選ぶ

クルマは誰もが知っている通り、多くの税金が課税されています。税金は廃車にすると還付されるので、税金の還付についてしっかり説明しれもらえる業者を選びましょう。

クルマには、自動車税が年に1回課税されます。この自動車税は、普通車の場合のみ月割りで還付されます。また車検残があれば、重量税と自賠責保険が月割りで還付されるので、どうやって還付してもらえるのかを、詳しく説明してもらいましょう。

2.こちらの質問に適切に答える業者を選ぶ

廃車にする場合、オーナーにとって思い入れのあるクルマだと、廃車を処分する方法にもこだわりを持っていることがあります。そういった方には様々な疑問があるでしょうから、納得できるまで質問することをおススメします。このほか、廃車に関して不明な点があれば、理解できるまでじっくり聞くようにしましょう。

通常、廃車買取業者であれば、廃車に関する質問ならば適正に答えられるはずです。しかし、こちらからの質問に対して、適正に答えられない場合や、答えをはぐらかすような業者は信頼できません。

質問に答えられないということは、その業者が本当に廃車買取のプロかどうか怪しい、と言っても良いでしょう。たとえ看板を掲げていてもあまり知られていない廃車買取業者は、孫請けなどというん場合も多くあります。もしそうした孫請けの廃車買取に当たってしまうと、買取金額でかなり損をしていることになるので、違う業者に変えましょう。

3.廃車は費用が発生することを理解して業者を選ぶ

廃車は無料ではできません。必ず人が関わることなので、そのための費用が発生しています。廃車が無料になるのは、廃車になるクルマが廃車手続きに関わる費用以上に価値があるからです。

そこで、廃車買取を選ぶ場合は、できるだけ多くの廃車買取業者で査定することです。そうすることでクルマの価値を適正に判断する業者を探せます。また、高く評価する業者であれば無料で廃車にしてもらうだけでなく、現金も手にできるでしょう。

廃車無料は、業者がサービスで廃車無料を行っているのではなく、廃車にするクルマに価値があるから無料にできるだけ、ということを忘れないようにしましょう。

廃車無料は買取した車両価格で相殺されている

廃車買取は、廃車にするクルマの買取価格で廃車費用が相殺され、残った金額がオーナーに返却される仕組みです。そのため、廃車にするクルマに価値がなければ廃車費用が請求されるでしょう。

多くの場合、廃車にするクルマは廃車費用以上に価値があるので、廃車費用が無料になっています。しかし、レッカー代が高額になるケースや、車両火災で使える部品がほとんどない場合などは、廃車費用を請求されることもあるでしょう。

廃車費用は、廃車にするクルマの価値に相殺されていることを忘れずに、廃車買取を利用しましょう。

廃車買取利用後のトラブルを防止するためのチェック事項2つ

廃車買取を利用した後、トラブルの発生を耳にしますが、その多くは廃車買取業者のミスによることがほとんどです。

廃車買取後に、以下の2つの事項をチェックすれば、トラブルを事前に防止できます。

  • 還付金の手続きが予定通り行われているかを確認
  • 確実に廃車されているか確認する

1.還付金の手続きが予定通り行われているかを確認

クルマを廃車にすれば、税金の還付が受けられる場合があるので業者に確実に手続きしているか確認しましょう。自動車税なら3月以外の月、車検なら車検切れとなる月の前月までに廃車にすると還付が発生します。

そこで廃車買取業者に、還付金がどのような形でいつ頃還付されるのかを確認します。自動車税の場合は、廃車手続きが完了した概ね1~2カ月後に、印鑑証明書の住所に還付通知書が届きます。

重量税の場合は、申請しなければ還付されません。通常、抹消登録時に還付申請を行います。すると窓口で「自動車重量税還付申請書付表1」という書類が交付されるので、廃車買取業者に確認してみましょう。

参考:自動車重量税還付申請書記載のポイント

自賠責保険も車検が残っていれば、解約して還付されます。通常は廃車買取業者で代行してもらえますから、クルマを引き上げるときに自賠責保険の解約も行ってもらえるか、聞いてみましょう。もし自分で行う必要があるなら、自賠責保険証明書(車検を受ける際に必ず加入して車検証と一緒に入っている)を車検証入れから抜いて、記載の損害保険会社に連絡します。

2.確実に廃車されているか確認する

廃車を廃車買取業者に依頼したら必ず、確実に廃車されたか確認しましょう。通常、廃車手続きが完了すれば、登録事項等証明書や自動車重量税還付申請書付表1が郵送されてきますので、それで廃車にされたことが確認できます。

廃車手続きがされていないと税金が課税されてしまう

もし郵送されてこない場合は、廃車手続きの進捗状況を問い合わせてみると良いでしょう。特に月末近くになっても廃車にした連絡がないと税金の還付金が1か月分減ってしまうので、早めに問い合わせするようにします。

このほか、廃車手続きが完了しないといつまでたっても名義が変わらないことから、クルマに課税され続けます。特に、4月1日に登録してある所有者に自動車税が課税されるため、3月に廃車のお願いをした場合は、3月中に確実に廃車になるよう廃車買取業者にお願いしましょう。

クルマの廃車でよくある質問

Q.廃車買取業者は本当に無料で廃車にしていますか?

A.業者ごとで営業方法が変わりますから、廃車買取業者に引き取りエリアやクルマの状態を詳しく伝えることがポイントです。主にレッカー費用が有料となることが多いので、レッカー費用無料の業者を探すと良いでしょう。

Q.事故で大破したクルマを廃車にしたいのですが無料ですか?

A.廃車買取業者によっては、事故車を専門に扱う業者があるので相談してみましょう。一般的に廃車買取であれば、事故車も無料廃車しています。

Q.ローンが残っているクルマを廃車にできますか?

A.車検証の所有者名義がローン会社の場合は、完済していないと廃車にできません。ただしローンでも、所有者が自分名義であれば廃車可能です。

まとめ

廃車になるクルマを業者は部品にして転売するほか、海外に流通させることで収益を得られるので、廃車を無料で処分することは可能です。ただし、業者によって廃車費用を無料とする内容が異なるので、廃車を依頼するときに無料となる内容を確認しましょう。

廃車には、廃車引き取り料、解体費用、廃車手続き費用の3つの手数料がかかります。それらは廃車にするクルマの転売で相殺されています。

そこで廃車買取を利用するなら、引き取りから解体、そして廃車手続きの全てが無料になる優良店を選ぶようにしましょう。

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